希望の党のユリノミクス(希望の党の主張する経済政策)で、私が特に不安に思っているのは、金融政策です。

 

希望の党のホームページでは、「金融緩和と財政出動に過度に依存せず、民間の活力を引き出す「ユリノミクス」を断行する。」とあります。

 

また、「日銀の大規模金融緩和は当面維持した上、円滑な出口戦略を政府日銀一体となって模索する。」とあります。

 

したがって、早急に消極的な金融緩和策へ転換することはなさそうですが、現在の積極的な緩和策からの転換はあり得ます。

 

さらに、来年の4月に黒田日銀総裁の任期が切れます。

 

仮に希望の党が政権を獲得し(報道ではそれは実現可能性がそれほど高くないとのことですが)、次期日銀総裁に緩和へ消極的な方を選んだならば、一気に市場が逆回転するかもしれません。

 

つまり、株安・円高です。

 

リーマンショック、東日本大震災と大きなショックを経て、ようやく日本経済はここまで来ました。

 

完全失業率は2.8%、22年ぶりの水準で、3%を下回ると完全雇用(働く意思のある人が働けている状況)と考えられます。

 

そして、10月13日(私の誕生日!)、日経平均株価は一時、2万1千円台を回復、20年11ヵ月ぶりの高値を付けました。

 

株価が上がると、財布のひもが緩み、消費が増大します(資産効果)。

 

しかし、残念ながら、円高・株安になると、日本の企業の競争力を奪い、日本経済の勢いを失速させるのだろうと思います。

 

ユリノミクスと日銀総裁人事に注目したいです。