本日の日経に小さい記事ですが、「世界の外貨準備 円比率、5年ぶり高水準 9月末3.63%、円高受け」と報じていました。


世界各国の政府や中央銀行が保有する外貨準備は、ファンドなどとは保有目的が決定的に異なります。


ファンドは、為替相場の変動で儲けが出るかどうかに着目します。


それに対して、各国の政府や中央銀行は、今後その国がどのようにしたたかに国際舞台で活躍するかに着目します。


つまり、今後、その国が強いならば、その国の通貨を保有しようかなぁといった感じなのです。


そして、世界の外貨準備は言うまでもなく圧倒的にドルです、若干低下しましたが、約60%になります。


一方、円は若干改善し3%強という数字です。


改善して良かったともとれます。


しかし、時系列で比較すると1990年代は円は6%台でした。


すなわち、長期的に眺めると、半分近くに落ち込んでいます。


ということは、短期的に見ると若干の改善があったものの、長期的には依然として世界からみた日本の力が落ち込んでいると考えることができると思います。


実は、私はそう遠くない将来、きっと円安になると考えております。


その根拠の一つが、ここでお話した円比率の低下です。