昨日、述べたように、リアルな世界では、バーチャルな世界での結論が成り立つとは限りません。


ちょっと、ここでバーチャルな世界(完全競争市場)の前提を確認しておきます。


① 市場に消費者と生産者が多数存在


② 財の同質性


③ 完全情報


④ 市場への参入退出の自由



③の完全情報とは、消費者にも生産者にも、取引内容や取引条件などに関する情報が完全に保有されている状況をいいます。


たとえば、財の品質や価格など様々な情報をそれぞれの個人が完全に保有しているということになります。



ところで、昨日確認したように、バーチャルな世界(完全競争市場)を理論的に考えると、一物一価の法則が成り立ちます。


もし値段を完全に把握できるならば、同じ商品が1円でも高いならば、消費者はその店で買うと損をするので、そこでは商品は1個も売れません。


したがって、完全情報が成り立つならば、いずれ1つの価格に収束します。



しかし、リアルの世界を冷静に考えると、完全情報などはあり得ません。


個人は、どの激安店でいくらで商品が売られているかを完全に把握できません。


つまり、リアルな世界は、不完全情報の世界、どの個人も完全に欲しい情報を保有していません。


したがって、昨日の私が挙げたパソコンの値段の例のように、現実には値段がバラバラになることがあります。



それにしても、同じPCが、某有名家電量販店が約16万円、ヤ○ダ電気が約12万円、約4万円の差は大きいと思います(^_^;)



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