昨日の渡辺教授の記事では、フィリップス曲線が用いられています。
フィリップス曲線は、不動産鑑定士試験でも重要性が高いです!!
通常のフィリップス曲線は、右下がりです。
しかし、2000年以降のデータをグラフに乗せると、ほぼフラットになっています。
つまり、失業率は3%台から5%半ばへと大幅に上昇しましたが、物価上昇率の低下は微々たるものということです。
リーマンショックという未曾有の需要ショックに物価の反応は鈍く、大幅な「数量調整」が行われたと読み取れます。
フィリップス曲線がこのようなほぼフラットの状況では、金融政策の効果を高める面もあると渡辺教授は指摘します。
金融政策でマネーの量を増減させると、こうした状況では金融政策は非中立的なので、それが数量に与える影響が多いからです。
ちなみに、金融政策が中立的であるとは、古典派の考える世界です。
お金を増やしたら、物価が上がるだけで実態経済は何も変わらないということです。
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