時間1何かを始めるときに、それがいかに終わるかを考えないのはどうしてだろうか?終わらないはずはないのに、それでもいつも、終わりからは目を背けている。或いは、より適切にいえば、どのように終わらせるかを、いつも忘れている。その意味で、未だ来らざる未来を既に忘却している。未来軸と過去軸に挟まれ、その間においてだけ生じうる現在が、それゆえ、覆われ、失われている。