何かを始めるときに、それがいかに終わるかを考えないのはどうしてだろうか?

終わらないはずはないのに、それでもいつも、
終わりからは目を背けている。

或いは、より適切にいえば、

どのように終わらせるかを、いつも忘れている。
その意味で、未だ来らざる未来を既に忘却している。

未来軸と過去軸に挟まれ、その間においてだけ生じうる現在が、それゆえ、覆われ、失われている。