脱構築について書く訳ではないが、それとて決して深い意味がある訳ではなく、例えばある種の自明性が見えない形としてではあれ、前提されているときに、その自明性を成り立たせているはずの基礎としてあるもの(この、としてあるという存在論的身分に注意しよう)自体に自明性を反照させ、その光学から浮かび上がる文字を読み取ること、そのことから意味の萌芽が生じ来たる。実践。その足場なき場に足場を築く行為とその瞬間に、最初の跳躍がある。