英語の表現に

beat around the bushというものがあります。

 

Beatは「叩く、打つ」という意味。

Bushは「茂み」

 

直訳だと

「茂みの周りをたたく」という意味になります。

 

これだけだと意味がよく分かりませんが、

実はこの表現、

「本題を避けて重要でない話をする」

「話の核心をはっきりと言わない」

「核心に触れずに話をする」という意味があります。

 

言いづらいことがあったりすると単刀直入に話しづらいものですが、そんな状況を表した表現です。

 

Cambridge Dictionaryでは

to avoid talking about what is important

「重要なことについて話すことを避ける」と定義づけられています。

 

例えば相手が要領を得ない答えをしてきたら、

Don’t beat around the bush. Get to the point.

「遠回しに言うのはやめて、はっきり言ってください」

と言うことができます。

 

ちなみにGet to the pointは

「はっきり言う」

「要点を言う」

という意味になります。

 

 茂みの中にいるであろう獲物に直接アプローチするのではなく、周りの茂みをたたくところから、遠回しに言う、というイメージなのでしょう。


なんとなく想像できますね。

 

確かに言いづらいことはなかなかはっきりとは言えないし、ズバリと単刀直入に言うのは難しいことでしょう。

でも、きっぱりと言うことも時には必要なこともあります。

 

そんなときは、自分は「茂みの周りをたたいて」いないか、イメージしながら話すとよいのかもしれません。