本日ついに

 

大学院卒業

博士号取得しましたキラキラ

 

(メールで連絡が来たのでおそらくですが・笑)

 

 

それに伴い、ブログタイトルを暫定ですが変更しました 滝汗

 

 

以下、大学院入学からこれまでの変遷を綴らせていただきます。

 

長文になりますが、是非お読みいただけるとありがたいです。

 

 

 

2017年

 

駐妻としてベルギーに滞在し

 

いざ日本に帰った時

 

再就職するのか

 

潔く仕事は諦めて子作りを頑張るのか(笑)

 

パートでレジ打ちするのか等

 

いろいろなキャリアパスを考えていました。

 

 

 

しかしながら

 

「比喩研究がしたい」

 

という学部生の頃からの夢が捨てきれず

 

思い立って、大学院受験を志すことにしました。

 

 

 

 

 

2018年、運よく受験に合格しました。

 

言語研究について

 

右も左も分からぬまま大学院に進学したため

 

最初の1年は本当に大変でした。

 

当時は

 

「言語についての研究がしたい」

 

と、単純に思っていたわけですが

 

入ってみると

 

統計やらプログラミングやら

 

研究背景を学ぶよりも先に

 

身に付けなければならない手法がありすぎて

 

気が滅入る毎日でした チーン

 

 

 

今ではある程度コーパスを触れるようになりましたし

 

簡単な分析コードでしたら書けるように成長しました。

 

高校で情報の成績が2だった私からすると

 

とんでもない進歩です。

 

 

 

 

進学後は

 

「この人が指導教員ならなんとなく喧嘩しなさそうだな ウインク

 

という、とてもじゃないですが自慢できない理由で

 

人を対象に言語実験をバリバリ行うラボに所属しました。

 

 

 

夜中の2時まで大学に残って

 

プログラムを書き続けていた時もありました 笑い泣き

 

最初はとにかく先行研究の真似をして

 

同じ実験プログラムを作ったり

 

分析コードを流してみたりして学びました。

 

修士2年の初め頃までは本当に大変で

 

深夜までやっているラーメン屋さんに

 

週一以上の頻度で夫と行きました。

 

すき家の牛丼にいたっては

 

3日に1回食べるくらいの頻度で買っていました。

 

不健康そのものです 笑い泣き

 

 

 

それでも、そのうちに要領を得て

 

自分でもいろいろな実験を行い

 

今では視線計測を使うところまで来ました。

(カナダでは脳波測定機器や視線計測機があるお金持ちのラボに所属しています)

 

 

 

 

2020年

 

コロナウィルスが猛威を振るい

 

これでもか!というくらい

 

ことごとく奨学金や助成金応募に落ちて(しかも学内推薦の時点で)

 

「ああ、私はやっぱり凡人なんだ チーン

 

研究者って言うのは雲の上の一握りの人しかなっちゃいけないんだ ゲロー

 

と思うようになりました。

 

(実際、これについては当たらずといえども遠からずだと思います。)

 

 

 

お金というのは目に見えるし

 

研究者にもたらすインパクトが良くも悪くも大きいです。

 

とにかく実験研究をする上でお金は欠かせません。

 

正直、研究費が取れないと

 

「あなた才能ないです」

 

と、

 

とても分かりやすく

 

かつ的確に

 

言われている気しかしません。

 

 

 

ありがたいことに私の研究分野は

 

修士号があれば大学非常勤ができます。

 

修士課程を修了したくらいから

 

夫の扶養にいれてもらいながら

 

ぼちぼち稼いで人生を過ごしてもいいのかな…と

 

研究者への道を

 

ある程度あきらめることを考えるようになりました。

 

(非常勤の先生方が研究者でないと言っているわけではない)

 

 

 

コロナ禍でのストレスや

 

うまく研究が進まない中で

 

様々なことが積み重なって

 

悩み落ち込み

 

2020年の半ばは

 

精神的にどん底でした チーン

 

 

 

この年

 

学振DC2に申し込んでいましたが

 

「これでダメなら、退学しよう」

 

と、本気で思っていました。

 

 

 

というのも、結婚している場合

 

経済的条件が満たせず申し込める奨学金が極端に少ないのが現状です。

 

つまるところ、学振くらいしか望みがありませんでした。

 

 

 

そして、自身の才能の限界を意識して

 

ある程度のところで見切りをつけて

 

アカデミアを去るというのも

 

ある意味正解だと考えていましたし

 

今でもそう考えています。

 

 

 

しかしながら奇跡が起こりまして。

 

2020年、学振DC2に通りました。

 

しかも、専門(人文)ではない実験心理学(社会科学)で。

 

学問の神様って…いるんだ。

 

と思いました。

 

 

学振はありがたいことに研究費がもれなくついてくるので

 

どんどん実験をして

 

どんどん書いて

 

私の博論は

 

とにかくボリューミーな研究へと成長していきました。

 

 

 

 

2022年10月

 

コロナ禍でも、国際的に徐々に研究者同士の交流が始まり

 

初めて対面での国際学会に参加しました。

 

開催場所はカナダのナイアガラオンザレイクという場所で

 

とにかく、穏やかな地域でした。

 

「学会に来ている人全員とお友達になる」

 

という謎の目標を掲げて参加しました。

 

 

13時間の時差ボケに悩まされて

 

睡眠時間2~3時間の意識朦朧とした約4日間でしたが

 

友達作り作戦が功を奏したのか

 

ありがたいことにそこでポスドクのお誘いを受け

 

今現在カナダにポスドクとして滞在しています。

 

 

 

最近は大学教員ポジションへの公募に

 

応募すればしただけ落ち続けている日々です。

 

それでも、きっと頑張っていれば

 

学問の神様が何とかしてくれるだろうと信じて

 

当面の間はカナダでできることを一生懸命

 

集中してやりたいと思います。

 

 

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ベルギー日記のころから

読んでいただいている方が

何人いらっしゃるか分かりませんが

2017年から6年以上

これまで見守っていただき

この場をお借りして感謝申し上げます。

 

今思い返すとあっという間の大学院生活でした。

そして、辛い時もそうでないときも

これまで常に寄り添ってくれた夫に感謝です。

(理系夫なので、プログラムについていろいろ茶々入れてくるときもありますが)

 

節目ということで、長文ですが綴らせていただきました。

粗末な内容しか提供できませんが

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

 

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