今回はスピーキングについてご紹介します。
スピーキングですから
まずは
話す
とは何ぞや、ということです。
人の言葉と言うのは
なによりもまず
スピーキングです。
人間も動物ですから
猿やライオンと同じように
何かを伝えるために口から言葉を発した
ことから、言葉が出来上がりました。
実際、書き言葉を持たない少数民族もいるくらいです。
現在は、英語の国際語化や戦争などが理由で
そういった民族が消滅していく例が爆発的に増えており
言語学者の中には、そのような民族の言葉を何とか記録して残そうと励んでいる人もいます。
とにかく話し言葉が基本の人間の言語ですが
読解やリスニングプロセス同様、スピーキングにもプロセスがあります。
大きく分けて3つ
概念化
形成化
音声化
+(自己モニター)
です。
自己モニターについては、自分の発した言葉を聞いて修正する点で
リスニングプロセスと被ってしまうので割愛します。
概念化
これは、まだ言葉ではない段階で
何を話すか
どんな内容を話すのか
丁寧に話すのか
など、ぼんやりしたメッセージを頭の中に思い描くことを言います。
形成化
話す内容が決まったら、具体的な語や文法を形成します。
この時点で、発音方法を音声を頭に思い描くこともします。
適切な表現方法を考えて、頭の中で言語化する、と言った行為です。
音声化
以上2つの段階では、話す内容がまだ脳内で内在化していますが
音声化の段階で初めて口から外に出るといった、情報の顕在化が起こります。
具体的には、肺から息をだして喉を震わせて母音の発音をして舌で触る口の中の位置で子音を確定します。
lebebeの解釈では
ボトムアップ処理を行うリスニングプロセス(細かい語や表現を聞き取る→大まかな会話の流れと意味を理解)
と、逆のプロセスなのかなと思っています。
ふむふむ、なるほどといった感じでしょうが
学習者にとって肝心なのは
どうすれば勉強した内容がスラスラ話せるようになるかです。
重要なのは、とにかく自動化です。
ブログで何度も言及している自動化ですが
ざっくり説明すると、じっくり考えなくても出てくるフレーズや語です。
出てくる、というのは
読解においては、文字を見た途端考えなくても意味やイメージがすっと頭に出てくること
リスニングにおいても、聞いたとたん考えなくても意味やイメージがすっと頭に出てくること
そしてスピーキングにおいては、考えなくても、内容をイメージしただけで音声化が起きること
です
以下のような参考例を出します↓
私は日本人です
という、英語を思い浮かべてください。
このブログを見てくださっている人は
ありがたいことに言語が得意そうな方が多いので
え~っと
私はIでBe動詞はamで~
と考える人は少ないと思います。
これが、自動化された知識です。
逆に
私は先週水曜日にベルギーから帰国した、lebebeです
の文は、比較的簡単ですが
上級者であっても初めて見るであろう内容ですから
翻訳者さんでない限り2~3秒は必ずかかると思います。
これが、自動化された知識とそうでない知識の差です。
自動化について説明したところで
ここからは
自動化される知識をどのように増やしていけばいいか
ざっくりと説明します。
言語を習い始めの時は
急に、政治について話してください、とは言われないでしょう。
自己紹介をひたすらやったり、数を数えたり
買い物のシーンでOOください、と言ってみたり
とにかくお決まりのシーンで練習すると思います。
これには理由があって
自動化された知識が出てきやすいのは
学習者が慣れ親しんだトピックであることだそうです。
つまり、頻繁に頭に思い浮かべることの多いテーマの方が
自動化された知識が出てきやすい、と言うことだそうです。
これを主張している学者によれば、こうした慣れ親しんだトピックを繰り返すことで
より流暢さを極めていける、とのことです。
じゃあ、慣れ親しんだトピックをひたすらやり続ければいいのかと言うと
そうではありません。
もちろん、自己紹介を1年間続ければ
自己紹介においてはプロフェッショナルでしょうが、他のトピックに入ったとたん全然話せなくなってしまいます。
テーマが変わったとたん全然話せない、ついていけない、という経験は母語であっても起こりうる状態です。
それでも安心してください。
肝心なのは、自動化させる知識を増やすことですから
バランスよく、初めて考えるトピックや少し難しい話題にある程度の期間、慣れるまで挑戦して
あたらしく、すらすら話せる知識を増やすことが大切です。
一説によれば、トピックが難しくなればなるほど
学習者は流暢さよりも、文の正確さに注意を向けるそうです。
因みに、人間の会話時に発揮できる注意量は一定であるため
流暢さ
正確さ
文の構成
のどれかに注意が集中してしまうと
どれかが注意散漫するそうです。
ですから、なるべく正確に知識を自動化させて
考えなくても話せるようになれば
より、自分の話す文章の正確性に集中することもできますし
相手の反応を見て、文の構成を考え直すことができます。
こう考えると、言語習得と言うのは、単なる努力だけではなく
話すのと同時に、自分の話している内容について考えて、頭の中で修正する
といった手と足を動かす、ピアノを弾くような活動です。
楽器が得意な人が、言語も得意、と主張する研究もあります。
しっかりとした語学力を身に着けるまでになるまでには
やはり努力と、語学を身に着けるセンスが必要であることが言えます。
lebebeのお世話になった大学教授曰く、そういったセンスがある人は
上達が早く、躓きにくいそうです。
逆に、躓きやすい傾向にあるのは
そういったセンスのない人。
しかしやる気があって努力をすれば、かならず語学は上達します。
ここで、本の中に紹介されている学習者のできるスピーキング上達方法を紹介します。
マクロレベル
①失敗を恐れない
(まずは、会話で止まらずに話すことを意識する。
会話で行き詰まりそうになったら、ミクロレベルで紹介するコミュニケーションストラテジーを使う。)
②学習計画を立てる
何か月後にどうなっていたいのか、毎日の進捗状況を日記に着けるのもよい
③創造的に勉強する
4技能を意識して、読んだ内容と同じようなテーマの物をYoutube探して聞いてみたり
工夫して勉強する
④曖昧さを受け入れる
いちいち文法について立ち止まって考えるのではなく
流暢さと正確さは50%50%で重要であることを意識して
辞書に頼りすぎないようにする。
ミクロレベル
①習った単語を積極的につかう
慣れている、言いやすい単語だけでなく
習った単語などを意識して使うように心がける
②会話で使う決まり文句を覚える
あいてに何かを聞くときのフレーズや、感謝を述べるフレーズなどを丸暗記して場を持たせる
③状況判断をするように心がける
外国語を使う時に、相手の反応を見て自分の言い方が変でないか
丁寧な言い方はどのように表現すればいいか、などを多少なりとも見極める
④話の技術を習得する
コミュニケーションストラテジーという言葉があります
(lebebeも、コミュニケーション学士持ってるくせに、あまり得意ではないのですが…)
グループにおいては
リーダー
サブリーダー
聞き手
話し手
同意者
反対者
などなど、さまざまな役割が遂行されて、初めて成り立つとされています。
そうしたグループでの役割を認識するのも
コミュニケーション能力の一つであります。
また、具体的な会話方法としては
特に海外においては
相手が何かを話している時の相槌をしっかりする
相槌例↓
Uh-hah(lebebeはアハーが恥ずかしかったので、ンン(フに近い鼻母音)と使ってます)
I see
Absolutely
Definitely
Exactly
Absolutely yes
Sorry to hear that
etc....
そして、相手の言ったことをまとめて、自分の解釈と間違っていないか確認する
You mean,
You said,
Let me see (check) if I really understand your point
Let me summarize what you have said
Let me make sure the point...
etc...
いろいろ言い方はありますが
基本的にYouが主語になる文より
Let me~と、自分が主部になる文のほうが、丁寧とされますのでビジネスにおいては
You始まりの文(Can you ・Could you ・Would you など)は控えたほうが良いです。
コミュニケーションストラテジーについては、社会学や心理学といった分野の方が進んでいますので
Webで調べる際は、そちらの方面でKey word検索したほうがよさそうです。
次回はライティングについて書きます。