中学、高校とソコソコ勉強してきて大学出た人ですら
話せないなんて
日本の英語教育間違ってる!!

 

 

 

と、鼻息を荒くして仰る方がおります。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、机に向かってひたすら英語やったところで

 

「Hello! What's up?」

 

と急に外国人に話しかけられたら

 

ビビるし、何言えばいいか分からないでしょう。

 

 

だからと言って

 

今まで受けてきた6年以上もの英語教育は

無駄だったのであろうか…

 

 

と思う必要はありません。

 

 

 

 

今回は

 

 

「英語が話せなくても、

頑張ってやってきた英語の勉強は無駄ではない

 

 

と言うことについて説明します。

 

頑張ってやってきた英語の勉強ですから

居眠りしていた学生は別ですよ(笑)

 

 

 

 

 

 

昔の学校教育で英語を訳読で勉強した中年の人が

 

英語を勉強しなおすときに、案外昔の知識を覚えていて、上手に習得できるという例があります。

 

ベルギーでも

 

「急に海外赴任になって

英語なんてこれきしだめなんだ・・・」

 

といいつつ

 

不思議と短期間でかなりのレベルまでのし上がる

30~40代の強者は、案外珍しくありません。

 

 

 

 

 

 

これは、言語喪失のしくみと深く関係しており

 

言語を頭の中に長く定着させるには

どれだけ認知活動を多く行っていたか

 

によることが最近の研究で分かってきています。

 

 

 

認知活動てなんぞ?と思われるかもしれませんが

 

要は頭をよく使って考えて勉強していたか

 

ということです。

 

 

ですから、深く考えずになんとなく覚えていくバイリンガルの言語習得では

一定期間その言語を使わないでいると、忘れるスピードが大人よりもかなり早いです。

 

 

 

 

頭を使って勉強するということはどういうことかと言うと

 

 

簡単に言えば昔ながらのゴリゴリ式の授業というイメージです。

 

 

特に、リーディングやライティングなどに取り組んだ人は

比較的学習した言語を忘れにくい

 

と言われています。

 

 

漢字練習をひたすら取り組んだ外国人と

日本語会話のみに限定して覚えた外国人とでは

その後、一切勉強しない期間があったとしても、前者の方が圧倒的に言語を覚えています。

 

 

 

人間同士の自然な会話

から離れれば離れるほど

認知活動は大きくなっていくということですね。

 

 

 

 

そして話を学校教育に戻しますが

 

必死に英語を日本語に訳したり

文法を覚えて、それを用いて記述、読解に取り組んだりする

 

 

というのは、まさしくかなり頭をフルで使う行為であり

 

難易度の高い認知行為です。

 

 

 

 

 

この時点で、知能レベルの高い人、理数系が得意な人、頭の回転の速い人は

英語が得意でなくても、かなり有利であると言えます。

 

そして、海外赴任になる方は「ある程度使える人材」が選ばれているわけですから

私の旦那は別として(笑)

 

そこまで英語に苦労する人は

もともと選ばれる時点で限りなく少ない、のではないでしょうか。

 

 

 

 

 

こうしてみると、昔の英語教育と言うのは、使い物にならん、と批判されがちですが

 

本来、しっかりと取り組んでいること、そして良い先生にあたれば

 

現在推奨されている「英語オンリー」の授業よりも

 

頭に長期間残りやすい物だと考えられます。

 

 

もちろん

やる気のある生徒以外にとっては、かなり苦痛な内容になり

 

やる気のある生徒や良い先生、という条件がそろいにくく

成果を表さなかった教授法であるからこそ、批判されるのですが。

 

 

 

現在では、コミュニケーション中心の授業と文法訳読の授業を

 

ある程度の割合でミックスして行っている学校もあるそうなので

 

そういった学生の学力調査も縦断的に今後行われると思います。

 

 

 

 

 

 

 

自然なコミュニケーション活動に近い方が、早く覚えられる

 

けれど

 

ゴリゴリ系の訳読文法がっつり勉強法は、長期記憶に役立ちます。

 

 

 

最初のうちはコミュニケーション中心

 

ある程度固まってきたら、リーディング・ライティングに力を入れること

 

が、使えるし、長持ちする言語能力を手にれるコツです。

 

 

 

 

 

 

それにしても言葉と言うのは

 

もともと発音から出来上がっていくもので、書き言葉を持たない民族もあるにもかかわらず

 

書いたり読んだりする方が覚えてる期間が長い、っていうのはかなり興味深い現象です。