ブリュッセルでフランス語を勉強し始めてからいろいろな人に出会い

 

世の中にはこんなにも言語を学ぶのが嫌いな人がいるのか…と感心したこともしばしば。

 

特に旦那は、他人と会話したくないそうなので

本当、伸びません。

 

 

 

 

大学で英語系専攻の人は、自然とモチベーションが高かったりするので

 

正直「英語が嫌い」なんて人が周りにおらず

 

 

 

英語の先生になる人も、そういったできる人たちに囲まれて4年を過ごすので

 

「外国語を学ぶのが嫌いな人」の気持ちなんて、相当深い考えがないと思いつかないのかなと思います。

 

lebebeも、言語を学びコミュニケーションの楽しさを知れば

みんな英語が好きになる!と勘違いしていましたが

 

 

そもそも他人と顔を合わせたくもないと言う人が世の中に存在して

そういう人に限って海外に派遣されて

外国語を何とかせねばならない、という状況に置かれていることもしばしば。

 

 

そんな「嫌々ながらも、なんとかせねばならぬ」人たちの外国語学習を、もっと効率的にできないか

将来的に手助けになりたい、とひそかに思っております。

 

Youtubeとかネットの情報って

ほとんどがモチベーションが高い人向けの物ばかりで

 

ヤル気がないと続かないんですよね。

 

ヤル気がなくてもどうにかなる

しんどいけど、これさえやればどうにかなる

 

的な便利なものを提供したいですね。

 

 

 

 

 

 

ただ、やる気があれば全て解決かと言うと、そうではなくて

 

レベルごとに必要なインプットや指導

 

特にライティングは、スピーキングと違ってかなり体系的に教えないと上達しませんので

 

ヤル気×様々な要因

 

といった方程式になるんだな、と自己解決しております。

 

 

 

 

 

 

毎回前置きが長くなりがちで反省しておりますが

 

 

今日は、話せば話すほど言語は上達するのか?について書きます。

 

今回は

 

インプット仮説

インタラクション仮説

アウトプット仮説

 

という3つの仮説を用いて、解説します。

 

 

基本的に、習得学は言語を教える先生が勉強するものですから

lebebeが呼んでいる本にも

仮説に基づいた、学生へのフィードバックの仕方や

間違いを修正するタイミングや内容、について書かれています。

 

しかし、このブログを読む人は

みなさん、自らが学習者である立場の人が多いので

なるべくわかりやすく「学習者として何をしたら効率がいいか」に特化して書いていきます。

 

 

 

 

 

話せば話すほど上手になるか

 

を語る前に

 

話さなくても話せるようになるか? を考えます。

 

 

 

 

まずはじめに

Krashenという、モニターモデルといった

第二言語習得研究に画期的な仮説をいくつか生み出した人がいます。

 

彼の仮説の中に

インプット仮説 という

 

「聞いたり読んだり、とにかく理解できる情報を

詰め込めば大人でも子供のように言語を習得できる」

 

というものがありますが

 

皆さんご存知の通り

 

いくら理解している情報を頭に取り込んだって

どうにもならない語学力で終わってしまします。

 

「平泳ぎはこうでこうで、あーです」

 

と図をもって説明されたところで

 

突然海に突き落とされたら、よくわからないまま溺れてしまうのと同じです。

 

 

つまり、話さなくても話せるようになる か

 

というと、多くの外国語学習場合そうではないと言えます。

(母語の場合は、少し違います)

 

 

 

 

それでは、何の知識もなしで外国語を話せるかと言うと、そうではないので

もちろんインプット(何かを意識的に学ぶこと)は必要。

 

それにプラスして

どうにかこうにか、誰かと意味交渉せねばならないという

 

インタラクション仮説

Longという人が生み出しました。

 

 

その、相手とのインタラクションの効果がこちら↓

 

①相手とのやりとりで、習ったものが言語使用においてどのような意味を持ち、機能を果たすのかを理解できる

②相手が聞き返してきた場合に、自分が間違っていることを認識できる

③伝わらなかった場合、何とかして伝えようと自分のミスを修正する機会が与えられる

 

といった内容です。

 

 

つまり言い換えると

 

①相手と話している時、習った内容がどのような意味を持ち、機能を果たすのか意識すること

②相手が聞き返してきた場合に、どこが間違っていたのか自分で意識すること

③伝わらなかった場合、自分の非を認めて修正することを意識すること

 

が、会話での上達をより効率よく引き上げるコツです。

 

 

それに付随して

 

理解可能なアウトプット仮説

という、やけに長ったらしい仮説をSwainと言う人が思いつきました。

 

 

Swainさんによれば

①アウトプットしようとすることによって、自分は言いたいけれど言えない、母語と第二言語に穴があることに気づき、相手が理解できる自分のアウトプットの欠点を見つけられる

②アウトプットすることでネイティブとの違いを見つけられて、修正することができる

③アウトプットすることによって、表現しようとする意味だけでなく、どのような言語形式で表せばいいか意識的に考えて分析できる

④アウトプットすることで、自動化が促進されて流暢になる

 

といった、詳しく説明がないと、少しよくわからない内容が効果として現れます。

 

まず①から説明します。

 

 

①とにかく話してみることで「言いたいけれど、どうやって言えばいいのか分からない」という、母語では言えるけど外国語では言えないという2言語のギャップに気づくことで、言語習得が促進されるということです。

具体的な例を出すと

「明日雨が降ったら、遠足は中止だね」という、仮定法を使おうとおもっても、文法を知らない場合

すぐ隣にいる生徒が

If it's sunny tomorrow, I will go to the field trip.

と、発言していたら

そこに意識を向けて「なるほどこうやって使うのか」と技を盗み、仮定法を学ぼうとします。

 

どうやって言ったらいいか分からないけど

どうにかせねばならん、という意識が必要ということです。

 

②は簡単です。とにかく、ネイティブと自分との違いを見つけて「自分、間違っている」という意識です。

 

③これについては、まず「話す」という行為自体をする前に習った文法であるとか言語形式を頭の中で考えて

「えっと~主語がこれで動詞がこれで~形容動詞が動詞の後で~副詞は動詞の前で~」と意識的に言語形態を分析することです。

 

④これに関してはI am ~という決まったまとまりを、最初は「Iは主語でamはBe動詞で・・・」と考えて使います。これを宣言的知識(Declarative knowledge)といいますが、使いながら練習するうちに手続き的知識(Procedural knowledge)という、実際に使う能力になり、考えなくても使えるようになる、まさに自動化(automaticalization)が促進されるというわけです。

 

 

 

 

勘のいい方ならお気づきだと思いますが

 

インタラクション仮説でもアウトプット仮説でも

 

意識することが、上達を促進させます。

 

気づき(Noticing)という単語を以前紹介したと思いますが

まさにそれで、自分から発した内容のなかで、気づきがあるのとないのでは

雲泥の差がでます。

 

 

 

 

逆を言えば、意識せずに

 

自分の間違いにも気づかず

聞き返されても自分の非を認めず

意味が通じなければ相手のせいにして

言いたいことが言えなくても、まあいいか、と自己解決し

文法がぐちゃぐちゃでも気にしない

 

状態でひたすら話し続けても、ちっとも伸びないということです。

(そういう状態はかなりレアだと思いますが

時々こういうラテン系の学生を仏語学校で見かけます)

 

 

 

 

因みに教員が、このような仮説を学ぶときは

例えばインタラクション仮説の場合、学習者がどうすればうまく「間違いに気づいて修正してくれるか」を意識して

訂正の方法を考えます。

 

例えば↓

NO, you said "He and she is a student." It's wrong.

You should say "He and she are students."

 

といっても、生徒は何がダメでどこを直さなくてはいけないか、分からない場合が多いです。

 

その代わりに

 

He and she ......???

 

a student? or.....?????

 

と「間違ってるよ~?気づいてるかな~?」的な雰囲気をかもし出して、生徒に修正させることが

理解を促進して、より効果的な学習を促します。

 

 

 

 

よって、言語は話し続ければ上達するかどうかについては

自分のアウトプットを意識しなければ、伸びないよ、という結論でございます。