昨日は街を歩いていたらなんだか焦げ臭くて

 

 

周りも真っ暗になってしまい

 

 

「変だね~??」

 

 

なんてクラスメートと話していたのですが、どうやらブリュッセルのワッフル工場での火災だったようでびっくり。

 

 

全焼してたみたいなので、本当に死者が出なくてよかったですね。

 

 

 

 

 

全く関係ない導入でした。

 

本日は、レベルに合わせた理想的な学習を紹介します。

 

 

 

以下、

 

レベルごと(初級 中級 上級)の大まかな特徴と

レベルごとに誤用を改善していける環境・方法

 

といった内容になります。

 

6000字あるので、全部読むの、大変です。

 

レベルごとにまとめたので、自分に合ったレベル、目指すレベルを見ていただければと思います。

 

 

 

 

 

そもそも、何故レベル別の学習が必要なのかと言いますと

 

例えば、理解可能なインプットの話を先日書きましたが

 

*I swim yesterday.

 

と、Yesterdayをどこかで習った初級の学生に

 

Swimじゃない、Swamだ と不規則動詞を教えても

 

学習者がそれを理解できるレベルに達していなかったら、教えても何ら身に付きません。

 

 

 

しかし、せっかくその子が

yesterdayと言う単語を覚えたのに「過去形の動詞を使えないなら使うな」とも言えません。

学生は自分で文を作ってみて、yesterdayという単語を習得しようとするプロセスにいるからです。

 

 

 

間違っていても学生のやる気を尊重して

上手にそのレベルに合った教え方をするのが、教員の仕事であります。

 

そして、今のレベルで自分が何をしなければいけないのか

先生が、何を自分に求めていてどのようにそれに応えれば効率よい学習につながるのか

を意識する学習者としない学習者では、かなり差が出てくるでしょう。

(前回の間違いの訂正を受け入れないラテン系学生がParce queをwhyの意味で使い続ける等)

 

 

 

 

 

 

 

それでは、初級レベルヒヨコ

言語学習を始めたばかりの学習者の場合から。

 

 

まず、どの言語も0からのスタートですが

 

 

日常会話で使う2000語をどうにかしてひたすら覚えるのが必須であります。

 

I go to the gym.

という簡単な文でも

 

仏語では

Je vais à la gymnastique.

 

Je

vais 

la 

gymnastique

の5単語を知らない人、つまり0からのスタートの場合

この文を聞いても読んでも、どうしようもありません。

 

 

新しく言語を勉強するとき

とにかく最初がしんどいですけど、語彙、頑張るしかないです。

 

 

 

小学生 と 大人

 

小学生と大人とでは語彙の学び方に差があります。

 

 

というのも、子供は大人よりも言語構造を論理的に考えるのがむずかしく

ある程度の年齢までは「なんとなく覚える」といった雰囲気で語学を習得するからです。

 

私たちも、幼少期になんとなく日本語を習得しているので

外国人に

「私は」の は って助詞?

って聞かれても普通であれば悩んでしまいます。

 

 

小学生は体を動かす動作を使った語彙習得(TPR Total Physical Response)が良いとされています。

go=行く

と覚えるのではなく「どこかへ向かって移動する」という行動付きで覚えるということです。

 

先生が GO!

っていったら

生徒がどこかへ移動する、といった感じです。

 

小学校英語でこうした指導が楽しくできると

子供も飽きて居眠りしない。

 

「とりあえずみんなと一緒に行動する」

といった無理やりの集団心理でも単語を音と身体で覚えられるので効率的だと思います。

 

 

 

 

それでは、大人はどうかと言うと

 

「You go! and return !!」と先生に言われても正直しんどい(笑)

 

わざわざ立ち上がってどこかへ行って戻ってくる…

 

なんて作業はよほどモチベーションが高くないと続きません。

 

 

ただし、大人は子供に比べて認知的成熟度が高いので

物事をうまく頭の中で整理するのが上手。

 

スポーツの単語がでてきたら、要領よくスポーツ関連の動詞もまとめて覚えたり

文法の知識を論理的に理解したり。

 

さらには

 

Je *** gymnastique.

 

という文をみて、Jeが主語でgymnastiqueは場所、***には動詞が来るんじゃないか?

と文脈から意味を予測したりできます。

 

 

メタ言語知識、といって単語や文を読んだりして母語、もしくはすでに習得済みの他言語と結び付ける

能力も使うことだってできます。

 

英語の I  you  we  they  he  sheに値する

Je 

Te

Il Elle On

Nous

Vous

Ils Elles

は仏語で主語を示す代名詞であるという主語としての分類を認識し、

文の中でよく出てくるため率先して覚える判断ができます。

 

 

ですから、大人の場合は他言語を習得する際

ただ何となく暗記するよりも、論理的に理解していった方が効率が良いのです。

 

そのため

 

Je=私

 

vais=行く

 

à la gymnastique.=ジムに

 

とバラバラで覚えるのではなく

 

Je vais à la gymnastique.

と文脈で覚える

 

ほうが、単語が増えやすいし忘れにくいです。

 

 

忘れにくさ、というのは上級者の部分で記述しますが

なんとなく丸暗記するよりも、文脈で論理的に使える形で覚えた方が、必ず長期記憶に繋がります。

 

センター試験のために覚えた英単語をテストが終ってからすべて忘れてしまう、というのがいい例でしょう。

 

 

 

単語を覚えたらどうすればいいか

 

 

この時点では

 

とにかく必死に使って

 

意味交渉(negociation for meaning)する

 

ことが大事です。

 

 

 

そのためには、最低限の文法が必要です。

 

とにかく最初は

 

Je vais à la gymnastique.

 

I go to gymnastic.

 

S V O

 

 

とりあえず

 

Je=私

スーパーマーケットという日本語(仏語は supermarché)

 

Je 。。。。。スーパーマーケット!!

と言えば、教室内なら伝わりますから

そこで先生にスーパーマーケットはsupermarché
だよと教えてもらって、ひたすら語彙を増やします。

 

 

単語が出てこなくても、おおよその基本文法があっていれば

相手が先生ならば予想ができます。

 

ジム 仕事 私 あなた

 

だと、なんのこっちゃいですが

 

私 ジム   あなた 仕事

 

なら、なんとなく意味が想像できます。

 

そういう意味では特に正しい文法を使うことが

語彙が不完全な状態で大きな助けになってくれます。

 

 

覚えるという意味でのインプット量も多くないといけませんが

初期段階は、とにかく覚えた分使わないと、文法も単語もすぐに忘れてしまうので

そういう意味でアウトプット活動に必死に取り組むことが、習得のカギです。

ですので、どんどん言語を使う環境を手に入れましょう。

 

 

 

 

中級の場合うさぎ

 

 

ある程度日常会話ができて

初めて話す相手との会話でも困らなくなったら、中級と言っていいと思います。

 

ここまで苦労された方は、本当におめでとうございますと伝えたい。

 

ここから言語学習が楽しくなってくるところです。

 

 

しかし残念なことに

 

ここから

ある程度の人が伸び悩み、頑張る人はさらに上級レベルまで伸びていきます。

 

 

根本的な問題ですが

 

「今の自分に満足する人」

 

 

「もっと向上したい人」

 

とでは、もちろん向上心がある人の方が伸びます。

これは前回説明した動機付けに関することなので割愛します。

 

 

「もっと向上したい人」

のなかでもどういう人が伸びやすいかと言うと

 

「文章を読み書きするのが好きな人」

「観察力が鋭い人」

 

と言われています。

 

まず

「文章の読み書き」に関してですが

 

 

中級レベルの学生の場合

日常会話から新しい単語を学ぶ機会が少ない場合が多く

そこからもう一つ上のレベルにむかうには

 

本や新聞など、なんでもいいので自分が理解できる内容を読み進めて

新しい言語知識を学ぶ、と言うことが挙げられます。

(本を読み進めるには、自分が理解できる、そして興味のあるジャンルが長続きするし良いと思います)

 

 

そして取り分け「書く」というアウトプット活動に関しては

文章を書くときにしか使わないかしこまった表現は

日常会話において口頭で使って定着させることが難しいため

自ら進んで書いたりできた方が、習得にとってはいいことだとされています。

ライティングはそばに訂正してくれる人がいないと伸びないので、学校などの特別な環境でないと難しいですね。

 

 

 

次に

「観察力」に関してですが

何度も言うようでくどいですが

 

まずは

自分の間違いに気づくかどうか

が上達に大きく影響してきます。

 

間違いに気づかずに、そのまま定着してしまうことを

化石化(Fossilization)と言いますが

How do you think?を連発する日本人が多くいたり

He it gives to me.というフランス人がいたり

 

母語と学習言語の違いを認識せずに話してしまう傾向は、誰にでもあります。

 

それでも意味が通じてしまうから、スルーするのか

そこの違いに上手く気づいて自己訂正できるか

 

で、中級から上級への道が開けます。

 

 

 

外国語上級者には、ある期間上達が伸び悩んでしまう経験があるかと思いますが

 

これは、音楽やスポーツにおいても同じこと。

 

今の自分と、手本になる人

違いをしっかり解釈して、何がいけないのか自分を観察できるか否か

が大きいと思います。

 

 

 

趣味程度で言語を勉強しているならば、中級レベルでストップするのもいいかもしれません。

しかし、中級以上のレベルまで来た後、明らかに読み書きに力を入れて勉強した人の方が

習った語学を長期間覚えている人が多く

「留学した後も、現地の言葉を忘れない」

という状態になります。(言語喪失については上級レベルで詳しく説明します)

 

 

そういう意味で

「帰ってきて忘れちゃった~」

なんて言っている人は

かなり短期間の留学だったか、期間の割に努力しなかったんだな

と判断できます。

 

これは、就職活動の面接の際に面接官が

「留学してきた=しっかりした英語できる」が本当かどうか確かめる手段になりえます。

 

「ただ英語がやりたい」的な夢見る夢子ちゃんを振り落とす手段です←残酷ですけど、中途半端に英語ができる自我の強い人よりも、職場環境への適応性が高そうな人に英語を教えるほうが楽です。(苦労を知らない留学経験者は自己主張だけ一人前の人も多いので)

 

 

 

 

 

上級の場合キラキラ

 

 

もはや上級者の場合、自分が何をしなければいけないかわかっている人も多く

 

モチベーションの高い人、目的意識がしっかりしている人が多いのでアドバイスはいらないとは思います。

 

言語向上を望む場合であれば、総合的に伸ばすなら中級者と同じく読書。

何が不得意か分かっている場合は、それにあった訓練が必要でしょう(スピーチ訓練や速読訓練など)

 

 

以下は

語学力を維持する という上級者の皆さんが気になるであろう点に関しての研究を紹介したいと思います。

 

 

 

言語習得研究において、もちろん人間がどのように言語を習得するのか

の研究もありますが、反対に

どのように言語を喪失するか(Language atrrition)という研究も実はあります。

 

 

人は、習った外国語を使わなくなると

直ぐに忘れてしまう人

少し忘れて、そのあとある程度は残る人

少し忘れるけど、そのあと50年覚えてる人など色々います。

 

 

忘れていく内容の特徴としては

「1番最後に習得した内容を1番に忘れる」という

Last one in, first one out という説が裏付けされています。

 

 

喪失に関しては、習得に関する研究よりも遅れている分野ですが、lebebeも個人的に興味がある分野です。

読解力の喪失については博士後期に進む進路が見いだせれば調べてみたい…とほのかに思っています。

 

 

 

 

言語を忘れる状態は

 

失語症などの病気が原因の場合もありますが

 

自然な言語消失と言う場合、4つのカテゴリーに分けられます。

 

母語

①社会的理由:歴史的政治的に「言語統制」されて、言語そのものが強制排除されてしまう

 

②個人の都合:移住などの原因によって母語を忘れてしまう

 

学習言語

 

③個人の都合:留学から帰国してから言語が使えなくなる(機会がなくなる)

 

④環境:移住先でその土地の言語を忘れる(機会があるのに失う)

 

 

 

外国語を学ぶ日本人が、この分類の中であてはまるのが③です。

 

せっかく習った言語を忘れてしまう原因

 

①経過年数

②熟達度

③年齢

④やる気

⑤読み書き能力

 

と、5種類の代表的なものがあります。

現在は相互関係を調べる研究が取り組まれています。

(どうでもいいけど、どの分野においても、やる気最強説半端ないです)

 

 

③に年齢とありますが

年齢が低いほど、忘れるのが早い、という研究があります。

子供は覚えるのも早いが、忘れるのも早い、ということです。

 

これに関連して、最初に記述した

認知的習熟度、と言うのがあります。

 

つまり言語そのものをなんとなく理解するのではなく

論理的に理解する知識が深くかかわっている、ということです。

 

 

 

 

そこで、②熟達度と⑤読み書き能力が、でてきます。

 

②熟達度については

海外で一定期間過ごした日本人の子供の英語力を調査して

「どれだけ正しく動詞の活用を使えるか」が、言語力の維持と深くかかわっていると裏付しているデータがあります。

 

「決定的閾値の仮説」(critical threshhold hypothesis)

という仮説があり、いったん決定的な言語量を獲得すると喪失しにくくなるそうです。

 

これがどのくらいか、と言うのは難しいですが

ある研究によるとIntergrency Language Roundtable scaleという長ったらしい言語能力を測るアメリカの測定基準がありますが

とにかく11段階ありまして

今のところ研究では、6もしくは7の段階まで来ていれば

多くの場合

喪失が起こりにくい、と言われています。

 

 

そして

⑤の読み書き能力、いわゆるリテラシーに関して

ですが

 

2年間宣教師していた人の日本語能力を調べた結果

同じ経過年数たどったのにもかかわらず、高い語学能力を維持した人達がおり

 

その人たちの特徴が「たくさん漢字を読んで書いた」からというものがあります。

外国での宣教活動に際して、読み書きは必須でしょうが

40年経っても高い言語能力を保持できた、という結果には驚きです。

 

この点に関して、さらなる研究が求められているのは事実ですが

少なくとも、しっかり読んで書く、という活動をすればするほど

留学生であれば、帰国したときに言語を維持しやすいと言えるでしょう。

 

 

 

最後に

 

上級者さんへ

社会人ですでに上級者の場合は、英語を会社で使う人も多いと思いますのでそこまで心配いりませんが

 

さらに向上を目指す場合は、先ほど紹介したように、どんどん語彙を増やすこと。

何ができていないか、目的に合わせて客観的に観察して、自己訂正することがアドバイスとして挙げられます。

 

目的にもよりますが、日本語ー英語の対象比較、訳読、も「自分が何がわかってないかを知る」一つの手だと思います。

(lebebeはテレビの同時通訳を英語で実践中です)

 

 

中級者さんへ

 

中級レベルで、これから英語を頑張る人、将来上級英語を目指す人(英語だけでなく他の外国語でもですが)

是非とも読み書きに力を入れて取り組んでほしいと思います。

(lebebeも、なるべく仏語で新聞を読んだり書いたりするようにしています)

 

 

初級者さんへ

とにかくファイト!(笑)

最初の語彙を乗り越えられれば、いろんな人と会話もできるし結構楽しいですよ^^

 

 

 

参考図書