第13回公演

片づけたい女たち〈再演〉

「る・ばる」とのおつきあいは、「ダブルアルバム」以来ほぼ10年ぶり、今回もまた、我が家で台本会議をすることになりました。
迷子になっても時間通りに到着したのはヨネちゃん。かなり遅れてミヤちゃん。そして運転中のレイちゃんから「アイちゃんちって、どこでまがるのよお」と電話が入ります。さて、レイちゃんが到着し、ではそろそろとノートを広げると、「すいませーん、業務連絡でえす!」とミヤちゃんが手を上げ、私は置いてけぼりで制作会議。すぐに脱線して、ただのお喋り。止めるつもりでつい加わってしまう私。10年前と全く同じ展開です。
とにかく、「る・ばる」のお喋りときたら、ありとあらゆる情報にあふれ、まるでこの世の写し絵のよう。でも、時折フッと漏れるため息には、さすがに10年の歳月が感じられます。
見渡せば、10年前よりずっと片づかなくなっている私の部屋……。台本会議は果たせませんでしたが、これもまた台本会議であったようです。「本題に入れない」「片づけられない」。今回の芝居は、そういう女たちに向かって船出することになったんですから。
    2003年10月 永井 愛

日時
2005年1月
会場
亀戸 カメリアホール 他
作・演出
永井 愛
出演
松金 よね子、岡本 麗、田岡 美也子
美術:大田 創
照明:中川 隆一
音響:原島 正治
衣装:竹原 典子
演出助手:鈴木 修
舞台監督:小山 博道
イラスト:荒井 良二
宣伝美術:高橋 雅之(タカハシデザイン室) 
制作進行:有本 佳子(プリエール)
制作協力:トム・プロジェクト
グループる・ばる顧問:篠原 公雄 
企画制作:グループる・ばる
協力:二兎社
   (株)ノックアウト
   (株)テイクワンオフィス
     エム・カンパニー