革をミシン縫いするときはいつも緊張なのです。
なぜか!
私の肝っ玉が小さく、完璧にまっすぐに縫うぞという思いから、
毎回大緊張というのもありますが、一度縫ったらやり直しが効かないからです。
どういうことかというと、
布の場合は元々ある繊維の穴を使って縫っているので
最悪糸をほどいても穴は開かず、繊維が壊れない限りはやり直しが効きますが、
革の場合は専用のミシン針が、穴を開けながら同時に縫っていきますので・・・
もうお分かりかと思いますが、一度開いた穴はふさがりません!
そう思っただけで緊張してしまうのです。
靴の職人さんなどが、キワ1mmのところをバンバン高速でミシンがけしているのをみる
尊敬してしまいます。企業の商品を扱う場合はどんどん作らないといけないので、
スピードも命なんでしょう。しかも完璧な仕上がり。
私は高速は無理なので、ゆっくりゆっくりと縫ってます。
手縫いは菱目打ちで目を慎重に開けていけば、その目を後でゆっくりと縫えば
自分のペースで出来ますが、ミシンは慣れるまでは勝手に行っちゃう感があり、
どんどんあらぬ方向に進む可能性もあります。まあ、一言で言うと「慣れ」ですね。
個人の作品において、ミシンのいいところはスピードよりも縫い目が綺麗だということだと思います。
企業商品のように数千個同じ物を作るときはそのスピードが生きてくるでしょう。
今回、糸は20番。ジーンズを縫製する時と同じ太さの糸です。
必ずしも革専用の糸でなくても、厚手用でえあればいけます。
写真のように、キワ3mm程度のところを縫います。
ネジ捻で線を引いておくと綺麗に縫えます。
見返しがついた裏が揃いました。
これにポケットをつけていきます。
つづく

