只今、世界一周旅行中の日記のなかから、キリマンジャロ登頂期間(全13回。の予定)のものに加筆して、掲載中です。コメント大歓迎でーす!
キリマンジャロで迎えた初めての朝、二日目はさあ、どうなる!?
2002年11月12日
第二日目 ホロンボハット(3720m)へ
夕べはうとうとしてはトイレに起き、またうとうとしての繰り返しだった。6:00am起床。マタタが起こしに来る。顔を洗うためのぬるま湯をポーターがハットまで運んで来てくれる。とってもありがたい。6:30am朝食。卵とトマト、トーストとフルーツ。
準備が整って他のグループより先に出発した。東洋人は私たちだけで、あとは欧米人グループが何組か。キリマンジャロは、多いときで一ヶ月の間に1000人登るらしいから一日30人前後としても、今回は割りと少ない時に当たったのかも。
今日も“超”がつくポレポレ(ゆっくり)。案の定、ランチをとったあとには、他のグループに越されしっかりビリッケツになっていた。それでもマタタは、「時間はたっぷりある。急ぐ理由なんてないんだから」と言い続けている。まだ余裕なので、高山植物の写真を撮るのに立ち止まったり、ミンやマタタとお互い気をつかいながら英語で会話しながら登った。
ミンはソウルのトンデムシジャンの近くに住んでいて、街の様子をたくさん話してくれた。まだ韓国に行ったことがない私は興味津々で聞き入っていた。やっぱり世界一周のルートに韓国は入れたいよなぁ。(実際は、入れることができませんでした)
マタタは今後のビジネスの方向性を探っていた。日本の旅行会社と契約したいと。でも・・・。マタタは日本語を一言も話せない。普通なら「こんにちは」「ありがとう」程度の挨拶とか、山に登る間に必要な「大丈夫」とか「がんばれ」とかカタコトでも言っても良さそうなのに、話せないというかむしろ敢えて話さないんじゃと思うくらい、かたくなに英語のみで話している。それじゃあ、日本とビジネスは難しいと思うけど・・・。
ポーターやクッカー達は、皆すごい大荷物を背負って歩く。公園規定では一人荷負15kgまでなのだが、そんな約束を守っているヤワな黒人はいないだろう。リュックはまだいいが、行商人が背中に担ぐようなでっかい竹カゴに皆の食材を詰め込んで、それをなんと、頭の上でバランスを保ち両手はフリーにした状態で、ポレポレではなくせっせと歩いていくクッカー達には何度も感心した。「ジャンボ!(こんにちは)」と挨拶すると、決まって彼らは「ポレポレー」と言いながら通り過ぎていく。均整のとれたスラッとしたスタイルに強靭な首と精神、恐れ入る。
午後、天候が悪くなってきた。雲が厚く、うっすら霧が立ち込め気温がぐっと下がった。始めのうちは良く見えていたマウェンジ峰も雲に覆われてさっぱり見えなくなった。
そんなこんなで通常、5時間のコースだが7時間かけてホロンボハットまで歩いた。ペースはゆっくりでいいのだが、スタミナがもたない。それでも気持ちはまだハイキング。
ホロンボハットに着いて程なく、雨が降って来た。さらに気温が下がり、寒さでカラダが固まる。あまりの寒さにホッカイロ使用。本当は、高度順応のため、少し上のゼブラロックまで登り下りする予定が、雨で中止になった。疲れが出ていた私は内心「ほっ」としたが、これがのちに、辛い結果を及ぼす一因になるとは・・・。
3人ともまだ高山病の症状は出ていない。でも、おやつを食べているとき、マタタからダイアモックス を渡された。高山病予防薬なのだ。ついに服用することに・・・。そのせいか、夕食時あまり食欲が出ない。夜は相変わらず寒くて眠りが浅い。明日の夜はアタックなのに、こんなにチャージ不足で大丈夫なのかな・・・。
(日本を出発してから505日目)
つづく・・・
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