巨匠マドモアゼル・マダム・キタローのプチ・ピアノ・リサイタル -3ページ目

2013国際アマチュアピアノコンクール 第2次予選(1)

巨匠マドモアゼル・マダム・キタローのプチ・ピアノ・リサイタル-CA3J0824.jpg

巨匠マドモアゼル・マダム・キタローのプチ・ピアノ・リサイタル-CA3J08070002.jpg

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※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY

★7/27放送(写真1)
ジャン=ミシェル・ダマーズ追悼特集(4)
※2013.4/21に亡くなったフランスの作曲家、ピアニスト、教育者

J.-M.ダマーズ:主題と変奏

pf.ジャン=ミシェル・ダマーズ(自作自演)

★2013.8/3放送
川元正一郎 自作自演特集
※シンプルな癒し系のピアノ曲特集

1)木漏れ日の中で
2)春の抱擁
3)憧憬
4)忘れていた朝

pf.川元正一郎

★2013.8/10放送
プーランク没後50年特集

プーランク:フランス組曲(全曲)

pf.アレクサンドル・タロー



☆第1次予選の模様(5編)↓

アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html

アマコン(4)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879702.html

アマコン(5)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879720.html



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/5nDIn5m3Mec
http://youtu.be/SR1U2QCG4tI
http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0

これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/21(日曜)第2次予選から…

▼B部門(自由曲6~8分、譜面付き可)

※譜)は譜面付きでの演奏

▼A部門(任意のJ.S.Bach+自由曲→計8~10分、暗譜必須 ※Bach→自由曲の演奏順が指定)

※当日連絡で、ステージを出たところからの計測
(第1次予選は演奏開始から計測)



▽B部門5…☆☆☆
リャードフ:グリンカの主題による変奏曲(主題,第1,2,3,6,12変奏,フィナーレ)

テーマは中々、良いと思う。メロディーをもう少し強くした方がいいか、と思う。第1変奏のテーマがやや薄い。左手が少し上擦る点。
テンポの遅い変奏はもう少し溜めた弾き方を!
アルペジオの変奏は輝きがある方よりも重要な音がもっと鳴らして欲しい。
フィナーレの開始がややはっきりしない。細かいパッセージの動きがやや鳴らし過ぎる。少しまとめ方が雑に聞こえる。

▽B部門7…☆
リスト:2つの演奏会用練習曲「1.森のささやき」「2.小人の踊り」

1.最初の右手のパッセージがやや鳴らし過ぎる。左手をもっと響かせて欲しい。
途中の左手のテーマの出だしが弱すぎる。強音になった時の響きが少し濁る。(ペダルを深く踏み過ぎる)
カデンツの前が盛り上がらないので、下降しながらのdim.が活かせていない。
2.装飾音のパッセージがやや雑。デリケートなタッチ不足。弾き飛ばし有。
全体的にcrese.~decrese.が少なく一本調子に聞こえる。

▽B部門8…☆☆
シューマン:交響的練習曲op.13(主題,I~VII変奏)

テーマの和音の上声部の重みが不足。
第1変奏のペダルが踏み過ぎる。
第2変奏はメトロノーム的に弾くのは凄く抵抗がある。離れた音、跳躍的な箇所ほど時間をとって弾いて欲しい。
第3変奏は、16分音符のスタッカートのパッセージはもっと軽く。
第4変奏の「sf」のアクセントなどはもっと極端に。この変奏は躍動感が欲しい。 第5変奏はリズム感が何か重い。もっと軽さも欲しい。
第6変奏は、アーフタクトの左手をもっと強調して。
第7変奏は少し集中力が散漫…。
各変奏のキャラクターを深いところから表現して欲しい。

▽B部門9…☆
サン=サーンス:アレグロ・アパッシュナートop.70

序奏から劇的な展開をもう少し聞かせて欲しいがサラサラし過ぎる(もどかしい部分も有)。
全体的にcrese.~decrese.が各場面少ない。平坦な感じが拭えない。
テーマとなるメロディーに【溜】が無いので、区切り区切りに印象度が薄い。
何でも無いような箇所での崩れも気になる。
コーダの盛り上げが不足。

▽B部分10…☆
メトネル:おとぎ話のソナタop.25-1 第1楽章

メロディーに粘りが欲しい。拍の後打ちなど、溜が無い。キチンとカウントをして欲しい(躓き有)。
全体的にcrese.~decrese.の思い切った表現で無いため、ドラマティック感が不足。緊迫感も欲しい。
音の厚みが多くなるほど平坦さが拭えない。

▽B部門13…☆☆
ショパン:バラード第4番op.52

やや歌い方が型にハマったようなメトロノーム的に聞こえる。
ルバートやアゴーギクな部分があっていいのだが、crese.~decrese.の表現が平坦に思う。
溜めて次のフレーズに行って欲しいのだが、根本的にメトロノーム的な感じが支配する感が強い。
パッセージの所々にやや雑な部分がある。

▽B部門17…☆☆☆☆
ハイドン:ソナタHob.XVI-39 第1,3楽章+モシュコフスキー:練習曲集op.72-2

ハイドン:1楽章→明るくリズミカル!短調へ切替る部分も意識している。構成力も素晴らしいと思う。
休符の取り方も上手い。
3楽章→軽快さもある。やや装飾音がハッキリしない部分もあるが、自身で変化のある和声感は鋭く捕らえていると思う。
モシュコフスキー→左手のパッセージ側がややうるさく思う。もう少し控えて欲しい。
テンポが速くても安定感が終始感じられる。
少しcrese.~decrese.の意識が薄れた。

▽B部門18…☆☆☆☆
ヤナーチェク:ソナタ「1905年10月1日 街頭にて」第1楽章「予感」+ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-8

ヤナーチェク→最初のドラマティック感がありファンタジー感もある。劇的なキッパリ感。
休符、間の取り方も中々、自身の中での音楽を鋭く捕らえている。
ラフマニノフ→テーマの前の「dim.」など少し、もったいぶる箇所も欲しい。
表現をオーバーにしてもいいのではないか?…

▽B部門19…☆☆☆☆
ラフマニノフ:前奏曲op.32-10

最初の部分の訴えかけは中々だが、似たような表現ではなく、何かドラマ感が欲しい。
和声が厚くなるほど、メロディーラインが流れる(薄れる)部分もあるが、集中はある。
(所々、和音の中にある細かな動きがむやうやになって聞こえる)。
場面が切り替わる箇所はもっと溜めて欲しい。

▽B部門20…☆☆
モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第3楽章

1楽章→開始からのフレーズにcrese.~decrese.をあまり感じない。僅かなモチーフでもモーツァルトは意識して欲しい。
ややツェルニー弾きにも感じる。
左手にテーマがあるときの右手の後打ちの重音はもっと軽くして欲しい。
展開部に入る時にすぐに入らないで、休符を意識して欲しい。
再現部に入る前の箇所にドラマ性が無い。その後に出てくる短調への変化を捕らえていないのが残念。
3楽章→やはりドラマティックさが無い。~decrese.が不足しているように思う。

▽B部門23…☆☆☆
ショパン:スケルツォ第2番op.31

最初の劇的な部分の低音「F」音の拍感が甘い。
第2テーマの入り前がやや素っ気なさすぎる。
ややキッチリと弾く感があり、エレガントな部分が不足する。
中間部の美しい部分も休符など、溜が不足するので安っぽく聞こえる。
ルバートやアゴーギクがお粗末な感じがする。

▽B部門24…☆☆☆
グリーグ:ソナタop.7 第1,2楽章

1楽章→最初のテーマは中々だが、オクターブやパッセージが広がると不安定になる箇所もある。
~decrese.の処理がやや雑。(爪音がやや気になる)
2楽章→中々、キレイな出だし。もっと深みのある音が欲しい。
盛り上げる気持ちがあるが、全体的にcrese.~decrese.のバランス感が不足に思う。

▽B部門26…譜)…☆☆☆
ショパン:練習曲op.25-7+J.S.バッハ:パルティータ第4番 「序曲」

ショパン→ルバートを適度にかけながら歌うが、フレーズの開始の【溜】が足りない。
パッセージの音が沢山入る部分の左手の響きが濁るので注意。
(前後のテンポを時間を取って、細かいパッセージを余裕を持って弾いて欲しい)
J.S.バッハ→堂々とした開始の後の二声に現れる部分の意識(対話感)が薄い。

▽B部門29…☆☆☆
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化op.26「2.ロマンス」+アルベニス:イベリアI「2.港」

シューマン→最初の出だしに訴える溜が無いのが残念に思う。キッチリ数え過ぎる面も。ロマン派なので、もっとドラマティックに奏でて欲しい。
アルベニス→独特のリズム、パッセージの鳴らし方の処理に気を使って欲しい。
メロディーの訴えをもう少し強く欲しい。
(最後の)消えゆく感じなのなら、もっともったいぶって欲しい(時間を取って欲しい)

▽B部門30…☆☆
ドビュッシー:夜想曲+版画「3.雨の庭」

夜想曲→最初の序奏の(カデンツァな)パッセージの音が違っていないだろうか?
音色のバランスが中々いい。メルヘンを感じる。
盛り上がるところで、肝心な音が抜けたのが痛い。その後は集中力が欠けたのも残念。
雨の庭→軽いタッチにしようとしてボヤケるのが少し残念。抜けてしまわないように。

▽B部門31…☆☆☆
リスト:2つの伝説「2.波の上を歩むパオラの聖フランチェスコ」

最初のファンタジー感があるが、ペダルをもう少し細かく踏み替えて音を聞き分けて欲しい。
前半、エネルギーを抑え気味にクライマックスへの制御は中々、美しいと思う。
壮大なクライマックスの前が「腑抜ける(気が抜けた)」部分がちょっと痛い。思ったより盛り上がりに欠けるのが惜しい。

▽B部門33…譜)…☆☆
リスト:巡礼の年第2年イタリア 「1.婚礼」

穏やかな歌が暫く続く曲ではあるが、やはりcrese.~decrese.の表現はある程度出していかないと印象度が薄い。左手でテーマが歌われる部分ももっと訴えが欲しい。
後半、左手のパッセージがやや雑に扱われるのが残念。右手も段々、表現が散漫になりがち。

▽B部門47…☆☆☆
メトネル:忘れられた調べ「3.プリマヴェーラ」+ショパン:タランテラop.43

メトネル→最初のパッセージがやや中途半端な訴えな感じに思う。もっとスマートに伸びる歌が欲しい。
途中の場面が変わる部分の「流れ」が止まるような部分が気になった。
ショパン→やや速いテンポだが、勢いがある。ややペダルが深く踏み過ぎる(浅く細かく踏み替えて欲しい)
途中、パッセージなどが、中々キレイに立ち上がってこない点が少し気になる。
(発音がハッキリしていない)



以上、第2次予選(1)でした。次の日記へ。

2013国際アマチュアピアノコンクール 第1次予選(5)

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巨匠マドモアゼル・マダム・キタローのプチ・ピアノ・リサイタル-CA3J08070002.jpg

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【PR】毎週土曜日19~20時放送
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(インターネット放送配信中)

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

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◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
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★7/20放送(写真1)
アンリ・デュティユー追悼特集(3)
※2013.5/22に亡くなったフランスの作曲家

デュティユー:『波のまにまに』(1946)(全6曲)

I.子守歌風の前奏曲
II.クラケット(タップダンス)
pf.アンヌ・ケフレック

III.即興曲
IV.常動曲
pf.ジョン・チェン

V.バッハを讃えて
VI.練習曲
pf.ロバート・レヴィン

フランスの作曲家を取り上げての放送、お聴き逃し無く!!



アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html

アマコン(4)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879702.html

からの続き



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
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これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/7日曜から…

各日程、

▼シニア部門(55歳以上、自由曲)

▼B部門(自由曲、譜面付き可)

▼A部門(自由曲、暗譜必須)

の順。

※譜)印は、譜面付きで演奏



▽A部門36…☆☆
ベートーヴェン:イギリスの歌「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲

テーマの和音の鳴らし方にセンスを感じない。
短いテーマながらも、crese.~decrese.のフレーズ感を出していない。
各変奏も音楽的に楽しい要素があるにも関わらず、一色単に演奏するのは疑問。
和音の鳴らし方にセンスを感じない。

▽A部門37…☆☆
ラフマニノフ:前奏曲op.3-2

最初の、鐘の後の和声の音色の訴えが弱い(打鍵が浅い)。
途中、右手が三連符で歌われる部分の音色は中々だが、集中力が切れた時の意志が弱い面を改善した方がいい。
全体的な和音の音はキレイ。

▽A部門38…☆☆☆
ハチャトゥリャン:トッカータ

最初のテーマがあって暫く和音の続きの箇所は、ペダルを控えた方がいいだろう。
ペダルをかなり踏みすぎる(浅くした方がいい)。
中間部の色気が足りない。
ロシアのロマン的な要素(壮大さ)で演奏してもいいのでは?
B♭の連打音は鋭く。まだ甘い。

▽A部門39…☆☆☆
リスト:超絶技巧練習曲「8.野生の狩」

指の動きよりもパッセージの音をもっと整理しないと雑に聞こえる部分も。
細かな音が抜けたりするので、全体的な正確な鳴らし方をもっと丹念に研究して欲しい。

▽A部門40…☆☆☆☆☆
ハイドン:ソナタHob.XVI-44 第1楽章

一つ一つのパッセージに意志があり、流れも生きている。安定性がある。
響きも乱れがないし、無駄が無い。
crese.~decrese.がよく表れている。
優美な音楽だと思う。
気持ち、もう2メモリ、メトロノームで速くしたら…という感じ…。

▽A部門41…☆☆☆
スクリャービン:練習曲op.8-12+ショパン:練習曲op.25-1

8-12→左手の伴奏型がやや大き過ぎるのと、運びが重い。少し迷った音で弾いてる箇所もある。
右手はよく歌っているが、それ以上に表現が狭く感じる。
25-1→アルペジオはキレイなのだが、メロディーラインの訴えが弱い。

▽A部門42…☆☆☆☆☆
ハイドン:ソナタHob.XVI-19 第1楽章

細かな表現をよく意識していると思う。
ハイドンの細かな動きを鋭く捕らえているし、表現の意欲を感じる。
自身の想いの調和を感じた。

▽A部門43…☆☆☆
ドビュッシー:前奏曲集I「3.野を渡る風」「12.ミンストレル」

野を渡る風→最初の五連符がやや不揃いな点が気になる(少し鳴らし過ぎる)。
途中、六連符と和音の交互のテンポなどが異なるのが気になる。
ミンストレル→一つ一つの要素をバラさないように。しっかりリズムを取らないとなのだが。雰囲気だけで行ってしまうのがもったいない。意志が強いので、きっぱり感がいい。

▽A部門44…☆☆☆
シューマン=リスト:献呈

メロディーラインの調性での重要な音を異音打鍵してしまうとダメージが大きくなってしまう。
伴奏とのバランスにやや正確な部分が欠ける。

▽A部門45…予選免除

▽A部門46…☆
ショパン:即興曲 第3番op.51

一本調子な演奏に思う。テンポも遅過ぎる。
歌心はあれど音楽の基本の表現が全くない。
正確な演奏でも表現の不足はやはり聞いてて物足りなさ過ぎる。
(遅いテンポでキレイに弾けれども、内容を一歩間違うとこういう演奏になる。これは演奏行為に置いてモラルが無さ過ぎる)

▽A部門47…☆
ショパン:練習曲op.10-3「別れの曲」

やはりフレーズでのcrese.~decrese.の表現が不足。
また、ショパン和声は全てを鳴らすと汚くなるので、その点が注意が必要。
六度音程の重音パッセージは難しい。安定性を欠くのもあるけど、よく弾いた時の感触と響きを聞き取って練習をして欲しい。

▽A部門48…予選免除

▽A部門49…☆☆☆
プロコフィエフ:10の小品「7.プレリュード」「10.スケルツォ」

やや軽薄な出し方がちょっと気になる。
プレリュードは左手が最初、重要でもある。
グリッサンドの最高音はしっかり決めて欲しい。
少し機械が弾いてるような感じかも。
スケルツォは、明らかに和声の色が変わるなら、意識して欲しい。全部が同じような表現ではない。
一本調子に聞こえる。
もっと幅のある音楽だろうと思うのだが。

▽A部門40…☆☆☆☆
ハイドン:ソナタHob.XVI-52 第1楽章

しっかりした構成力で演奏している点が素晴らしい。
フォルテピアノの時代に書かれた作品を考慮した解釈もいい。(途中、怪しい表現もやはり、基のソルフェージュ力があるからこそ、ズレても先を作る演奏能力はかなりある。)
やや、後半、小さく表現してるのが気になった。
※一点、演奏中に息をするノイズが審査員にどう受け止められてるか、が気になるが…

▽A部門51…予選免除

▽A部門52…☆
ショパン:ポロネーズ第6番op.53 「英雄」

序奏の和音が違う箇所があり(1小節目)。
リズムに伸びが感じられない。
ツェルニー弾きが強い(踊れない感じがします)。
全体的にcrese.~decrese.を捕らえないので一本調子のままな感じ。

▽A部門53…☆☆
ショパン:舟歌op.60

音色やフレーズはよく歌っているのだが、下降型のパッセージが甘くなってバランスを崩してしまう。
crese.はいいが、decrese.の処理が全体的に雑。
和声の展開の時に【溜】が無いのが残念。
全体的に平坦な面も感じる。



以上、7/6土曜日、7/7日曜日の国際アマチュアピアノコンクール 第1次予選の実況感想をまとめて見ました…



ただ弾きたいや、自分のために演奏するのはいいのですが、いざ舞台で演奏した時に、聞いて下さる会場の方々に、どんな思いで聴いて戴いてるかも、意識して欲しい…かな~とも思いました。

楽譜から音にし、また暗譜演奏を要求する部門もありますし、演奏技術もある程度は、練習や周りからの情報、意見も考慮しないといけないでしょう。

まずは自分の出した音を向き合って、練習して欲しいようにも思いました。



さて、次の日記は7/21の第2次予選の予定です。

2013国際アマチュアピアノコンクール 第1次予選(4)

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◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
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★7/20放送(写真1)
アンリ・デュティユー追悼特集(3)
※2013.5/22に亡くなったフランスの作曲家

デュティユー:『波のまにまに』(1946)(全6曲)

I.子守歌風の前奏曲
II.クラケット(タップダンス)
pf.アンヌ・ケフレック

III.即興曲
IV.常動曲
pf.ジョン・チェン

V.バッハを讃えて
VI.練習曲
pf.ロバート・レヴィン

フランスの作曲家を取り上げての放送、お聴き逃し無く!!



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アマコン(2)
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アマコン(3)
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からの続き



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

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では、2013.7/7日曜から…

各日程、

▼シニア部門(55歳以上、自由曲)

▼B部門(自由曲、譜面付き可)

▼A部門(自由曲、暗譜必須)

の順。

※譜)印は、譜面付きで演奏



▽B部門42…☆
プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1

和音が厚く入っている、この最初の部分をスマートに鳴らすのが難しい。
少し演奏法に不要な要素も感じる。
テーマ(メロディー)と伴奏型との対比の処理が無さ過ぎ。
crese.~decrese.の思想もなく不足。
(暗譜不安な面がある)

▽B部門43…☆
シューマン:ダウィッド同盟舞曲集op.6 第17曲

ややペダルが重く踏みすぎる。かなり音色が濁る。
前打音の入りの処理が雑。
せつないテーマの箇所に入った時に、あまりに溜が無いため、エチュードのように聞こえる。
和声処理がかなり雑過ぎる。

▽B部門44…譜)…☆☆
リスト:巡礼の年第3年「4.エステ荘の噴水」

高音域はキレイに鳴らしているのだが、細かいパッセージに乱れもある。
休符を浅く取るので溜のある音楽が不足する。
crese.~decrese.の表現不足と正確に弾かれない部分もある。

▽B部門45…☆☆
プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1

12/8拍子を感じながら弾くかをどう処理していくか、メロディーに被る和声処理がやや雑。
全体的に各フレーズのcrese.~decrese.の表現がされていない。

▽B部門46…☆☆
プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1

やや和音を全体的に響かせ過ぎな点。テーマが埋もれてしまう場面も感じる。
パッセージに気を取られて肝心のテーマが疎かになる箇所も、一本調子。
フレーズなどのcrese.~decrese.の表現がやはり出来ていない。
和音を全部鳴らすのは工事現場音と一緒。

▽B部門47…☆☆☆☆
メトネル:忘れられた調べ「3.プリマヴェーラ」+ショパン:タランテラop.43

メトネル=最初のパッセージがやや粘り不足。
テーマに入ってからもう少し線の太い歌が欲しい。
感覚的にフランス奏法に近い表現だが、もう少し豊かな音質でもいいのではないか。
ショパン=最初のテーマがやや低音がうるさい面がある。ペダルが入り過ぎる。
もっと軽い響きが欲しい。

▽B部門48…☆☆
サン=サーンス:トッカータop.111-6

技巧派の人が弾くと様になるのだが、ピアノを鳴らす技術を持ち合わせてないと何とも平坦になるだけの曲なので、表現方法もオーバーリアクションし過ぎるくらいに音にしないといけない。
その点で不足。
アルペジオに切れのある響きが作れなければ、この曲は難しい。その点で残念。

▽B部門49…譜)…☆☆
スクリャービン:練習曲op.8-12+op.42-5

8-12=左手の動きがかなり危うい部分もあるが、右手のテーマを豊かに歌う点が耳に残る。
勢いもあるが、乱れても気持ちが途切れて無いのは中々なもの。(普通なら落ちるのだが)
42-5=アタッカのように弾いたが、パッション性はあるが、かなり正確に弾く点では劣る。
表現したい音楽が妙に伝わる演奏でもあった。
※中村紘子さん著作の『チャイコフスキーコンクール』の中に出てくる、
【中村(金澤)おさむ】さんのような一種神憑りな雰囲気だった事も追記しておく。

▽B部門50…☆☆
リスト:伝説「2.波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」

最初の四分音符の部分が固くうるさく感じる。
トレモロに入って、右手のテーマが平坦。
crese.~decrese.のフレーズ感を自身で感じて作らないと一色単な表現になり、変化が無い音楽になってしまう。
ややツェルニー風に弾いてるように思う。
ペダルを深く踏みすぎるし、パッセージがある部分から雑に弾かれてしまう。
【溜】が無さ過ぎ。



▽A部門19…☆☆
ショパン:舟歌op.60

やや響きが小さく聞こえる。
正確さもあるが、気持ちと指が合わなくなると音の張りが無くなる。
和声進行でのある音を出して、ある音が出していないアンバランスな箇所もある。

▽A部門20…☆☆☆☆
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-8

緊張感のある音楽。パッセージが豊かになるとペダルを深く踏みすぎるのと、楽譜に記載してある音を、そのまま鳴らそうとして必死になるので、強奏時は注意するべきだろう。

▽A部門21…☆☆☆☆
アルベニス:ナバーラ

出だしのパッション性が素晴らしい。
不協和音の時にある音、全部弾かない方がいい。配分を練った方がいい。
ややメロディーが強調し過ぎな点も気になる。

▽A部門22…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第17番KV.576 第1楽章

タッチが重い(音色が暗い)。
発音がハッキリしない部分もある。
全体的に変化を付けないが故、平坦に聞こえるし、解決音に向かう時の【溜】のニュアンスも欲しい。
展開部はかなり平坦。

▽A部門23…☆☆☆
ドビュッシー:12の練習曲「XI.組み合わされたアルペジオのための」

最初のアルペジオのパッセージの部分、アルペジオ側に比重を置かないように。隠れたテーマを強調しないと。
やや拍子に気に取られているのが気になる。(この曲の場合、少し自由な感覚で)
音符の大きく書かれてる音は重要。
鳴らす配分が多少、違和感も。
自身の中での楽想を作る点ではよく練っていると思う。

▽A部門24…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第3楽章

タッチに力強さを感じるが少し強調し過ぎる面がある。
左手のアルベルティバスが、やや不足にも聞こえる。
crese.~decrese.を感じていない部分もある。
フレーズの区切りが曖昧な箇所もある。

▽A部門25…☆☆☆☆
J.S.バッハ=リスト:前奏曲とフーガBWV543

ややペダルを深く踏みすぎる。強音になった時にやはり響き的には余り美しくない。
crese.~decrese.を考えた楽想(演奏)だったら印象度がもっと違うだろう。
フーガもテーマ以外の部分がうるさく感じる。
技術はあると思う。

▽A部門26…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第1楽章

音色的な点では美しいと思う。
フレーズの開始、語尾が甘い部分がある(溜めて、一息入れながら歌う部分と、部分的に不足する箇所などが気になる)。
気持ちが高ぶる(入り過ぎる)とやや音が濁る。
和声進行の色を感じながら弾いていないのが少し残念。
ペダルの使い方が少しロマン派な感じがする。

▽A部門27…☆☆
ショパン:24の前奏曲集op.28 第11,17,18番

11番→ペダルがちょっと長い(深く踏みすぎる)
17番→右手のメロディーラインはいいのだが、左手のバスが和声の変化を捕らえていない。技術が少し不安定。
18番→ユニゾンのパッセージが技術的に甘い。
劇的な進行に緊迫感が足りない。

▽A部門28…☆☆
ラフマニノフ:前奏曲op.32-12+op.3-2

32-12→やや遅め。情緒性があるにはあるが、ニュアンスが雑。重い感じにも思える。
3-2→開始の【鐘】と和声のバランスは中々。ただ和声(和音)の流れ、横の繋がりが感じられない。

▽A部門29…☆☆
グリンカ=バラキレフ:ひばり

単旋律で歌われるテーマが貧相。「ひばり」の鳴き声の響きもパッション性に不足する。
ツェルニー風にも聞こえなくないが、ロマン性を少なくとも感じない。
カデンツァな部分も訴えが弱い。(全体的に平坦)
crese.~decrese.の表現不足。

▽A部門30…☆☆
フンメル:ソナタop.13 第1楽章

古典派な強調で入るが、和声の展開よりも楽節に重要が置かれてる作品なので、いかに強調性のある音楽に表現をしていくかが課題で、演奏者のセンスが問われる作品に映る。
「p」や「f」を極端に味つけしないと印象度が薄い。
crese.~decrese.が感じられない。

▽A部門31…☆☆
ベートーヴェン:ソナタ第17番op.31-2「テンペスト」第1楽章

最初の劇的、ドラマ性のあるモチーフなどが雑。
無駄に書いていないソナタでもあるので、鳴らす時も気配りをしないとダメージを受ける。
伴奏型とメロディーをぶつけるように弾いてしまっては音楽にならない。全体的に雑。

▽A部門32…☆☆
ショパン:即興曲 第3番op.51

やや伴奏型が鳴らし過ぎる面がある。
歌い方が一歩引くような感じはいいが、少し強めに訴えた方がいいかも。
和音の部分の歌はレガート奏法と、crese.~decrese.を付けた方がいい。
少しもつれるような響きが気になった。(緊迫感不足)

▽A部門33…☆☆☆☆
拍子のカウントと休符はきっちりと。さらにメシアン和声の響き、曇りのない響きが要求されるので、如何に透明感な響きを出し、作っていくか。
やはり強奏の切れ味は不足感が否めない。

▽A部門34…☆☆
シューマン:幻想小曲集op.12 「6.寓話」「7.夢のもつれ」

寓話…ファンタジーな部分を感じないかも。やや現実味な響き。
大きなパッセージにうねりを感じない。
夢のもつれ…左手の伴奏に切れ味不足。
全体にcrese.~decrese.の要素が聞こえていない。
線が太い音楽だが、響きが重いように感じる。

▽A部門35…予選免除

以上、アマコン日記4を終わり、次へ…