英語の通訳者や翻訳者でもいちばん難しいのは、冠詞・定冠詞のaとtheの使い分けだと聞いたことがあります。
そのレベルに遠く及ばない私でもまったく同感です。
最近の私の英語の疑問は、ほとんどこの辺りと単数形か複数形かということに集中しています。
もう、この辺は文法書を読み込むしかないのだと思いますが、ごく一部分だけ、おおざっぱに言えば
a:単数で新出のもの
the:既出のもの、相手の頭の中にあるもの、特定できるもの
という感じでしょうか。
theというのは、すでに話題になったもののほか、
・天体の太陽のような唯一のもの(the sun)
・最上級のもの(いちばん~なもの、といえば特定できますね)
に使われることからもわかる気がしますね。
そこで、この数年どうしても気になっているのが、チェッカーズの知る人ぞ知る名曲
「LADY-M.を探せ」のサビの部分。
これは歌の主人公の男性が、おそらく年上のミステリアスな女性に恋しているのですが、なかなか彼女に近づけないもどかしさを歌っている曲です。
このサビの部分が次のようになっています。
叶わない恋のYes, I'm the slave
自分は叶わない恋の奴隷だと言うんですね。
これ、どうしても
Yes, I'm a slave
じゃないかと思ってしまうんです。
実際、カラオケにもありますが、theよりもaの方がずっと歌いやすいですし。
どうしてそう思うのかと突き詰めて考えてみると、
これより前の部分に、恋の奴隷を連想させるような歌詞がないのと
この直前に"Yes"があるからでしょう。
自分の苦しい状態を表すのにちょうどいい言葉を思いついた。
そうだ! 恋の奴隷なんだ!
というのがこの"Yes"の意味。
だとすると、"slave"は初めて出てくる概念なので、"a slave"ではないかと思うのです。
いずれにしても、この曲を初めて聞いたときの衝撃は忘れられません。
アイドル全盛時代にあって、当時のチェッカーズのファンに中高生が多かったことを考えると
こんなに大人っぽい曲はかなり異色でした。
しかものっけから英語の歌詞、しかも長い! 途中も英語が多い!
当時中学生だった私は必死に覚えました。
懐かしいです。