NHKでやっていたドラマ「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」

これを毎回観るのが、ささやかな楽しみの一つになっていたのだが、残念ながら先月、最終回を迎えてしまいました。

 

終了後、

「ううん~、もっと、見たい~。」

姉のエリコさん風に、両手を胸の前でぐーにして、駄々っ子のように体を左右にゆらして、そんなことを言ってみたコアなファンも数多くいたのではないでしょうか?!

 

ゆるい感じが心地よく。

スキだらけで、ちゃんとしてないところも共感できていい。

そうそう、そんなんでいいのよね、と思わせてくれる。

自分を肯定してくれてるような、癒しの効果さえあった気がします。

 

元気で明るくておしゃれで、ポジティブ感の強い昼間のFMラジオは、キラキラし過ぎてて、若い頃から苦手だったんだけど、それと正反対なものが自分は好きなんだなぁとつくづく思う。

 

最近観れてないけど、「おぎやはぎの愛車遍歴」も、ゆるさと面白さがあって◎。

全然ジャンルは違うけど、阿佐ヶ谷姉妹のドラマと相通じるものがある気がする。

 

ちなみに。

「おぎやはぎの愛車遍歴」のマイベストは、オードリーの若林さん、久米宏さん、樹木希林さん、松任谷正隆さんの回です。

 

愛車遍歴も長いし、阿佐ヶ谷姉妹のドラマも高評価だったみたいだし、

ゆるい系を支持する人々が一定数いるのですなぁ。

 

 

「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」の最終回では、自分の昔の夢を思い出しました。

最終回で、妹のミホさんの夢が、気の置けない友人達と一緒に一つのアパートで暮らすことだということが分かる場面があるのだけど、私も20代半ば過ぎの頃、アパートつながりの夢を持っていました。

 

当時、東横線(今は南北線?)の新丸子で一人暮らしをしていて、駅からアパートまでの道中、もう誰も住んでいなさそうな古びたアパートがあったのだけど、なんか想像力をかきたてられるアパートで、いつもそこを通る時、興味を持って眺めていました。

なんとなく趣のあるアパートで。

ちょっと、めぞん一刻を連想するというか。

 

かつてはどんな人達が住んでたのかな?

トキワ荘みたいな感じだったりして、なんて思ったり。

 

そのうち、自分が将来おばあさんになるまでに、お金をためて趣のあるアパートを建てて、そこに3年の期限で破格の家賃で若者達に部屋を貸して、そこから夢を叶えていく若者が出てきたら素敵ななぁ、と。そこを目指そうと思うようになったのでした。

20代半ばにして、見ず知らずの若者の夢に託しているところが、なんとも自分らしい。

この覇気のなさよ。。。

 

その妄想のような夢には、入居時の審査で一芸を見せてもらう、とか色々細かい設定まであって。

3年というのは、3年経って芽が出なかったら、そこで見切りをつけるキッカケにしてもらおうという大家心からの3年でした。

 

そんな夢もすっかり忘れ、数年前からの私の新しい夢は、

 

婆さんになったら、なーんもしないで、ひたすらドラクエをしまくる日々を送る

 

なのでした。

我ながら、昔も今も変わらない覇気のなさ。

 

録画した阿佐ヶ谷姉妹のドラマを私が度々観てるので、

「メガネかけて、おかっぱにして、

阿佐ヶ谷従姉妹(いとこ)という設定で、何かしたら。」

と娘に言われました。

 

いいかも!?

 

録画してあるのをたびたび観て、続編を静かに待つ日々もまたよし。

娘に、

「ママ、また観てる」

とか言われながら。