2005年頃、仕事で1人でニューヨークに行った時のこと。
日本に帰るため、NY市内のホテルからNewark空港へタクシーで向かっている時、タクシーの運転手さんが突然、慌てた様子で、
「フォール!」
「フォール!」
と言い始めました。
え?何??
秋、って言ってる?!
それとも、滝?
運転手さんの慌てた感じから、「秋」ではなさそう、じゃあ、「滝?!」この先に滝があるのか?いや、そんなはずはない、
何?、何?と頭の中をグルグル猛回転させて考えていたところ、
Fourだ!
そう、運転手さんは、4(Four)と言っていたのです。
もうすぐ高速代の4ドルを払う必要があるから、4ドル用意して!
という意味の
フォール
だったのです。
運転手さんは、プエルトリコとかその辺りの南米系のおじさんで、ネイティブのアメリカ人ではなかったので、アクセントが強く、
Four(フォー)
のことを、
フォール
と発音していたのでした。
言葉なんか二の次で、たくましくこうやってNYで生活してるおじさんに、エネルギーと、生きる勇気をもらいました。
NYってなんだか元気をもらえる街。
英会話も、発音とか、文法とか、そんなの気にしなくていい。
通じればいい。
へたれの私は学生時代、ホームステイや留学の願望や経験が一切なく、社会人になってから必要にかられて、日本にいながら、なんちゃって英会話を習得した(?!)ので、自然と英語が口から流れるように話すなんてことはできず、基本、頭で考えながら話す。
調子がいい時は、自分でもびっくりするくらい割と流暢に(自分で言うな!)話せるんだけど、疲れている時は、もうびっくりするくらい英語でしゃべれなくなる。
そういう時は、あの時のことを思い出し、
通じればよし、
の精神で、自分でも何言ってるのか分からないような英語でも相手に伝えようとしてみる。
伝えようとすれば、伝わる!
という念力にも近い力業で、なんとか乗り切る。
相手が日本語が少しばかりわかる場合は、これ幸いと日本語をまじえながら。
オススメの必殺技は、自分がしゃべって、自分のつたない英語を相手に理解してもらうの術。
相手が早口だったり、アクセントが強い人だったりすると、相手の英語を理解するのが困難なので、こっちが話して、それを相手に理解してもらった方が早い。
特に電話での問い合わせとかは、これ、かなり有効。
電話は、通信状態とかの影響も受けるし、面と向かって話すより、聞きづらい場合があるし。ただし、これは相手の英語力が自分より上の場合に有効なワザであります。
出川哲朗さんの英語でのコミュニケーションのとり方も同じなので、これはかなり有効な方法なのではないかと。
あと、これはもう基本だけど、大きな声で話す、というのはマストです。
これも出川哲朗さんがやってますね。