昨日の話です。


出先で仕事をした帰り道、楽器店に寄ることにした。

お目当ては、シューマン「森の情景」の楽譜である。

「予言の鳥」を弾いてみたいと思っている。


店が見えてきた。

あれ、雰囲気がいつもと違う?

よくみると閉店セールをしているではないか。


えー!閉店するの。困る!

と思ったが仕方ない。

いろいろお世話になったので、記念にぜひとも「森の情景」を買いたくなった。

ところが、店のシューマンの棚に、狙っていたウィーン原典版がない。


どうしよう。ウィーン原典版が欲しい(表紙が朱色でテンションが上がる)。

閉店予定のお店に取り寄せはお願いできそうにない。

どうしよう。

迷いながら店内を少し歩いていると、輸入楽譜のセールコーナーがあった。

ちょっとのぞいてみることにした。


ヘンレ社の楽譜が2割引き。

輸入楽譜のB級品はさらにお安い。

セール棚を物色していて、運命の出会いがあった。

なんと、プーランク「ノヴェレッテ」の楽譜を発見したのだ。

「ノヴェレッテ」は、先生からおすすめされていた曲である。

流れるような曲調がきれいで、「いいかも」と思っていた。

しかし、楽譜が簡単に手に入らない。

輸入楽譜を通販で買うしかなく、それがあまりにも高かった。


その幻の楽譜が目の前にある。

しかも通販の半額ぐらいで、B級品なのに状態がよい。

これは買うでしょ、と思い、棚から抜いた。


気分が良くなって、さらに物色してみた。

むむ、「森の情景」がある。

ヘンレ社のもので、定価の2割引き。

表紙は当然朱色ではなく、灰色がかったブルーだが、広げてみると紙色とインクのコントラストが見やすい。

悩んだ末、これも買うことにした。


調子に乗って、いま弾いているベルガマスク組曲のヘンレ版も買ってしまった。

普段は安川加寿子先生の楽譜を使っているが、原典版も見てみようと思って。


そんなわけで、予定外の散財をしてしまった。

「セール」には魔力がある。

でもまあ、服や化粧品はほとんど買わないし、ピアノのほかにぜいたくな趣味もない。

たまにはよしとしよう。

特に、ノヴェレッテはほんとに掘り出し物だったと思うし。


ちなみに、最近は平均律のほか、ベルガマスク組曲のプレリュードとパスピエを練習している。

ちょっとフランスものにご縁が出来ているので、ドビュッシーが一段落したら、次はプーランクの「ノヴェレッテ」を弾くかも知れない。