2月28日、これまで習ってきた先生の最後のレッスンだった。

まず先月から弾き始めたフランス組曲5番のアルマンドとガボット、それから悲愴の第二楽章を弾いた。

その後少しお話しした。


「わたしこれから路線変更するつもりです」

と言うと、

先生「路線変更って?」


私「テンポの速い曲とショパンばかり弾いてきましたが、歳も歳だし、これからはゆっくりした曲を優雅に弾きたいと思うんです」

「速い曲を弾くとガチャガチャしてしまいますし」

「あと、ショパンは好きだけど、最近ちょっと叙情的すぎる気もするんですよね」


先生「指がよく動くのは武器だと思いますよ」

「ショパンも、バラードなんかいいと思いますけどね」

「違うタイプの曲を弾きたいなら、フランスものとかおすすめです」。


フランスものと、ショパンのバラード。

先生からのラストアドバイスとして、しっかり受け止めることにします。


先生はご家族と一緒に海外へ転居される。

ずっと海外ではなく、いずれ帰国することが前提らしい。

この5年半、本当に楽しく学ばせていただいた。

またいつか別の形でお会いできたらと思う。