(株)ラーニングエンタテイメント代表取締役阿部淳一郎公式ブログ -2ページ目
これからの時代に求められるのは「T型ではなくH型の人材」
http://courrier.jp/news/archives/4977?id=breadcrumbs

記事より引用します。
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■イノベーションの現場を担う人材を育成するデザインスクールでは、未来を描く役割を担うデザイナー、それを実現可能な形に引っ張り上げるエンジニア、そのインパクトを最大化する役割を担うビジネスマンの3つの職種を集めて新たなイノベーションを生むというコンセプトが提唱されています。

■過去にはこの3つの機能は分業で行われていましたが、少人数のチームで協業できる人材を育成する方向に向かっているのです。

■デザインスクールが目指しているのは、単なる3つの専門性のかけ算ではなく、3つの円の交差点にいる「越境人材」の育成と、それに派生する新たなスキルセットを持った職種に対応するものになっています。

H字型人材とは、強い専門性が1つあり、他の人の専門性と繋ぐ横棒を持ち、ほかの人とつながってHになるという“人と繋がりやすい”人材の像です。

■これからのデザイナーには、専門性という縦棒を持った複数の人々をデザインの力の持つ未来の発想力や、可視化能力を使って繋ぐ力が重要になっていると池田氏は語ります。
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これは、理解できますねー。

いわゆる縦割りはNGというのは、日ごろ、仕事していて、本当に感じることです。

ただ、それぞれの役割の人(それがプロフェッショナルであればあるほど)は、独自の言語をもっていて、それがわかる人じゃないと、本質的には受け入れない・・・というのが職人タイプの人間だと思うのです。

だからこそ、専門性は大切です。

それを活かして、それぞれの専門の役割の人の懐に入りつつ、それを上手くマネジメントする能力ってのは、必要だと思います。

とはいえ、生まれもっての気質的に、完全なる研究者タイプの人にこれを求めるのは、現実としてはミスマッチだと思います。そういう人の能力を、より活かすための、新たなポジションとしての位置づけですかね。

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あと。ここでいえるのは、やはりなにがしかの専門性はあることが前提となっているということ。優先順位としては、まず専門性をつけるキャリアを描くことが、僕は重要だと思います。

ちなみに、今、弊社はシリコンバレーにスタディツアー事業を展開しています。
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私がはじめていったときに、印象的だったことが、そこで働く人たちは、みな、なにがしかのスペシャリティをもっていること。

それは抽象的な人としての強みが・・・みたいなことではなく(もちろんそれも大切)、例えば「〇〇のエンジニア」といった専門技術です。

日本だと、「その会社の人」という考え方のところも多いですが、そういう考え方があまりないように感じました。(悪い意味ではなく、スペシャリティをもった人たちが協力しあい価値を生み出すチームという考え方がベースだなーと私には思えました)*あくまでも私見

今の日本。超大手企業でさえも、先行きが見えませんよね。(有名な電気メーカーの報道でもあるように)

日本は、今までの時代は、どんな職種であれ、会社都合で様々な部署を数年ごとに異動されるような仕事状況においても、それが当然。その仕事をするとは、会社にどんな貢献ができ、どんな意味があるのか?という「あり方論」が重視されてきました。

どんな環境であれ、そこに意味を見出すべきだと。

ただ、それに素直に乗りすぎると、「その会社ルールを知っているだけの人」にしかなれない気がするんです。これだとコモディティー人材に知らず知らずのうちになってしまいませんかね?

もちろん、会社ルールを知り、職業人としての基礎力を身につけることは非常に大切です。

けれど、これからの時代は「スペシャリティづくり」は個人が意識して行動すべきだと思いますね。

企業側も、それを前提にした人事制度をつくるべきかと。でないと、新しい価値を生み出す人材は育たないように僕は思います。(優秀層は、そういった制度のある企業に移籍していく気がします)

いかがでしょうか?

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