おはようございます。
4時半に目が覚めて、
なんだか頭がすっきりしていたので
そのまま起きてみました。
久しぶりの朝活に自分が朝型であることを再認識しました^^
今日は大好きな建築家の先生の話をしたいと思います。
小嶋一浩先生です。
小嶋先生は様々な国内外問わず建築設計を手掛けていますが
小学校建築で非常に有名な先生です。
従来の画一的な教室・廊下という形式の学校ではなく
教室がL字壁のみで構成された小学校(宇土市立宇土小学校)や
パーテーションを壁に利用することで刻々と空間が変化する
小学校(立川市立第一小学校)など
小学校建築の在り方を一新するようなデザインを送り出しています。
小嶋さんの考え方で私が感銘を受けたのは
「雑木林的な空間」というものです。
これは遊歩道のようなきちんと計画され、、歩く場所も見えるものも
設計されているような空間ではなく、
経路に選択性があって、その都度ルート選択できること。
とはいえ、深い森のように道に迷うものではなく
程よい見え隠れや小さな発見の連続があり、安心して気まぐれに
さまよい歩けるような状況をつくる雑木林的な空間を建築で表現するというものです。
散策することを目的化しないけれども、
散策することで、落ち葉を踏む音や木漏れ日、風による揺らぎなど
五感が刺激される空間、そして適度に人の手が入っていることで
安心感も与える、それは子どもたちにとって
最高の学びの場になるのではないでしょうか。
守られてはいるけれども、その中での行動は制限されない自由度があり
そこに身を置くことで、様々な角度から刺激を受け
心地よい安心感の中で学びに没頭できる。
私もそんな空間を設計していきたいです。
残念ながら小嶋先生は3年前に他界されました。
私は会社員時代にあるプロジェクトで何度か面会し
一度だけ飲みの席にご一緒できる機会がありました。
その時間の中で、小嶋先生が私の目をみて
「仕事において、折り合いをつけることを意識的に断るようにしている」
とお話しして下さったことが忘れられません。
一緒にお仕事をすることは叶いませんが
小嶋先生がつくっていたような良い学びの空間をつくるために
日々頑張ります。
