こんにちは!

 

 

雨の日が続き、週末は外に出ずに遊ぶには・・・と

頭を捻らせています。

室内遊びを充実させることについても

色々考えていきたいです。

 

 

金曜日のブログで”学童”に関連する海外の事例をご紹介すると

お伝えしましたので

今日は早速その話題です。

 

 

少し前に母校の教授でPBL(Ploblem Based Learning)を専門に

ご研究されている伊藤通子先生から

「デンマークの教育が面白い!」と聞き

早速何冊か、デンマークの教育に関する本を読んで見たところ

デンマークの子どもたちが放課後に過ごす施設の取り組みが

とても面白かったのでご紹介します!

 

 

デンマークでは放課後の時間を過ごす施設がいくつかあります。

一つは学校に付属しているSFOという施設です。

これは日本の学童に近いイメージですが、その日何をやりたいかは

子どもたちで決めるという自主性を重んじた施設です。

 

 

更に”音楽学校”というものもあり、才能のある子どもを専門の音楽家へと

養成することと音楽を通して、人生をより豊かなものにすることを

目的として運営されている施設です。音楽以外にも演劇や絵画などの

コースもあり、日本で言うところの習い事に近いイメージですが

市の助成金で運営されています。

 

 

そして私が最も面白いと思った施設は

”ロドオア・ビルディング・プレイグラウンド=RBP”という施設です!

直訳すると”建築遊び場”と言います。

7歳から18歳という多様な年齢の子どもたちが集まる施設で、

そのような施設は、デンマークでも珍しいようです。

 

 

この施設は何人かの子どもたちのグループに区画が割り当てられ

自分たちで秘密基地的な小屋や、動物たちを飼育する小屋などを製作することができます。

また畑や養豚場、小さな森、運動場などの屋外施設が充実しているのが特徴です。

 

 

子どもたちは、屋外に出て、家や小屋を組み立てたり、動物と遊んだりして

リラックスしながらも活動的な時間を過ごします。

 

 

イノベイティブな発想や考えを持つためには、子ども時代に十分な自由時間を過ごし

その中で実験的なことや好きなことをし、”自分固有の経験を構築する”ことが大切という

デンマークに教育の考えを体現したような施設で

過ごし方も自分たちで考え、判断し、遊ぶ!という子どもの学びが尊重されたものになっています。

 

 

また学校とは切り離された施設のため

学校とは異なる友達や異年齢の子ども同士で遊ぶことができるため

学校に居場所がない子どもたちの受け皿としても機能しています。

まさに子どもたちの”もうひとつの家”です!

 

 

放課後の時間が家に帰るまでのただの余白時間ではなく

学校とは異なる角度から学べる施設であることは

子どもたちにとっても学びの幅を広げ、好奇心や可能性を引き出す

素晴らしい時間になると思います!

このシステムを日本にそのまま持ってくるということではなく

日本ではどんな風にこのような学びの時間を提供できるのかということを

考えていきたいです!