昨日、9月8日は国連教育科学文化機関(ユネスコ)が制定した国際識字デー(International Literacy Day:IL」でした。文字を読んだり書いたりできることは、教育の基本であり、また人間が尊厳をもって生きていくために必要です。自分自身を守る武器ということもできるでしょう。
日本では識字率が高くほぼ100%ですが、せっかく文字を書いたり読んだりする力をつけても、日本の子どもたちがそれを十分に活用しているかというとそうでもありません。本をじっくり読んで心を豊かにするとか、あるいは、自分の気持ちや意見を文字に記してみるなどの力は、自ら努力しなければ伸びていきません。保護者の方も、子どもたちにそのような機会を多く与えるようにしていただきたいと思います。
幼い子どもが文字を読めるようになると、保護者としてはうれしい気持ちになりますが、大切なのは、早い時期に読めるようになることではなく、読む力をどのように継続的に伸ばしていくかだと思います。
文字を書く書道で使う、墨と硯。
墨は千字文がデザインされています。千字文は古代の中国で漢字を学ぶために千個の漢字からなる詩(四言句)としたものです。