ニチニチソウです。毎日、そして長期間にわたって次々と花を咲かせるからでしょう。10月下旬まで咲いているのを見かけますが、今年はいつまで咲いているのか、これからも毎日の観察です。原産のマダガスカルほか熱帯諸国では多年生ですが、東京あたりでは15℃以下に下がるため、越冬は難しいとされています。以前の学名はVinca roseaでしたので、ビンカと呼ばれることもありましたが、分類が変わってCatharanthus roseusとなりました。

 

 この植物には様々な薬効があることが知られ、アーユルベーダーでも漢方でも、利用があるそうです。一方、白血病などの治療役に利用できるとした企業もあり、伝統的な知識の盗用、すなわちbiopiracyが問題になりました。ニチニチソウは広く各国で栽培されてきていますが、植物の利用法など特定の国や地域の住民が守ってきた智慧を、部外者が対価なく使うのはよくないという考え方は、定着してきています。