秋めいてきたので、食器の一部を入替え、新しいお布巾も出しました。気分が変わりますね。

 

 10月1日からは衣替え。とはいえ今は、移行期間があったり、自分で決める範囲も広くなっています。気象変動もあり、カレンダーだけで決めるのは合理的ではありません。10月中は農大稲花小の子どもたちも、天候によって冬服と夏服を上手に選んで登校していることでしょう。

 しかし、以前は、制服のある小学校でも移行期間は無かった気がします。小学生だった私も制帽から制靴まで、間違えのないようにと、前日に母と整えたのを思い出します。当日、久しぶりに履いた冬靴が、小さく感じられたりもしました。

 平安時代に中国から伝わり、日本の宮中行事となった衣替え=更衣ですが、女官の役職名ともなり、光源氏の母である桐壺は、女官の中でも一番低い身分の更衣であったとされます。

 

 着物(和服)の世界もかなり自由になってはいますが、ルールはかなり決まっています。ルールの中で、心地よく、美しく着る工夫をするのも、着物の楽しみの一つなのでしょう。制服も似たところがあります。制服の特別ルールを希望されたこともありましたが、ケガなどの場合はともかく、基本としては、制服という枠の中で暑さ寒さを調節し、きちんと身ぎれいに着こなせるよう、保護者の皆様が子どもたちを支援してくださったのは、有難いことでした。