ザクロは、果実の中にたくさんの赤い種子があることから、古代から「命」や「豊穣」を表す果物、女性や母性とも密接な関係がありました。

 子だくさんだった鬼子母神は人間の子どもを食べていましたが、お釈迦様の教えにより、子どもを守る神様になりました。お供物として、ザクロが供えられるようにもなりました。雑司ヶ谷鬼子母神の手水鉢にある神紋もザクロですし、絵馬もザクロの実が描かれています。

 なお、ざくろは英語でpomegranateといいます。pomeとはリンゴやナシを意味し、種を意味するgraineがつながります。たくさん種があるリンゴ、というところでしょうか。種がたくさんあることに関係して、手りゅう弾もgrenateと呼ばれています。

 お家の家紋がわかるのであれば、どんな由来があるのか、どのような植物や動物に由来するのか、調べてみることも、子どもたちには楽しいのではないでしょうか。もし、お家の家紋がわからない場合は、自分の好きな植物を表す家紋を探すことでもよいと思います。