小さいときからお家の方が気をつけてくださっているからでしょうか、虫歯の子どもをあまりみません。きちんと治療をしてあるし、また、必要なら歯列矯正にも取り組んでおられます。しかし、お薬にも歯医者さんにもアクセスできなかった昔の人は、さぞ大変だったことでしょう。
これは、和歌山県の闘鶏神社で拾ったクスノキの実。この中に種が入っています。乾いてしまいましたが、拾ってすぐに播けば発芽もします。
ご神木であるこのクスノキは、説明版によると樹齢約1200年。
このクスノキの下に立って、クスノキの葉を嚙みながら治癒を願うと、歯痛が治るとのことでした。
クスノキは楠の字も使われますがが、正しくは樟。そしてそこから取る樟脳は、防虫剤ともなり、強心剤ともなってきました。防腐材、防虫、打撲傷などにも使われ、殺菌や消炎の効果もあるるので、歯痛に効くというのも、不思議ではないかもしれません。なお、樟脳は英語ほかの言語ではカンファー、カンフルといわれるので、カンフル剤という強心剤にも使われました。が、今ではカンフル剤といえば、比喩として「活性化対策」のような意味に使われることの方が多いですね。
「となりのトトロ」に出てくるサツキとメイの家の脇の大きな木も、クスノキだそうです。

