東京農大の農業実習で、学生さんと茶摘みをしたことがあります。手摘みと機械摘みとの両方でした。また、お役所の仕事の関係で、静岡県や長崎県などのお茶の優秀農家さんを訪問したことがあります。様々な工夫で、おいしいお茶を作っておられました。かなり前から、輸出を視野に入れている農家さんもあることに驚かされたのを思い出します。

 日本では、静岡県、鹿児島県、三重県などでの生産が多いのですが、産地によって煎茶、かぶせ茶、玉露、抹茶のもとになるてん茶など、異なる種類のお茶を作っています。

 

 和歌山県でも山地の気候を生かしたお茶を、ところどころで作っています。和歌山県熊野本宮大社の側にあるこの地でも、茶畑が広がっていました。柿の木の柿の実、井戸などもあり、穏やかな風景です。

 品種は「やぶきた」とのこと。熊野本宮大社では毎年、新茶祭が行われています。

 

 緑茶のもつ健康に対するよい機能については、研究でも明らかになっています。子どもにはカフェインのこともあって、緑茶をたくさん飲ませることができないかもしれません。ただ、冷たい水で緑茶を淹れる水出しでは、うま味成分はお湯で入れたときと同じくらいの量が溶出する一方、カフェインの溶出量を低下させることができるそうです。(参考: 緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」:農林水産省 )