スイゼンジノリ(水前寺苔)という海苔があります。植物の仲間であるラオスの川海苔とも、海苔弁の海苔とも違い、シアノバクテリアという細菌の仲間です。地球に酸素があるのも、太古の時代に、このシアノバクテリアの仲間が光合成をして酸素を作ったからです。スイゼンジノリの仲間は、熊本県水前寺のきれいな水の中にのみ生きています。生きている時は緑色だそうです。
画像は、これをたたいて、伸ばして、干し、おめでたく壽泉苔(じゅせんのり)と呼ぶものです。
水でもどしてお料理に使います。
子どもたちは海苔が好きかな? 焼き海苔、それもすでにカットされたものが全盛ですが、乾海苔(板海苔)を買って、火であぶって、黒から緑がかかった色に変わる様子も、一度体験できたらと思います。炙ってパリパリにし、色と香りを楽しむのはいかがでしょうか。子どもの頃、海苔には表と裏があるということも習いました。表はツルっと、裏はややザラっとしているんですよ。
