先日、大蔵狂言会の狂言を見に行きました。どれも素晴らしかったのですが、お目当ては、最後の菌(くさびら)です。お庭にキノコが生えて困るので、山伏に加持祈祷をお願いしたけれど効果がなく、どんどんキノコが増えてしまうという、コミカルなものです。子どもたちも演者となって活躍していました。狂言のお稽古をしている子どもたちがいるのですね。なにかのきっかけで、古典芸能に興味・関心をもって取り組むのも素敵です。

 

(矢来能楽堂)

 

 私が専門としている植物病理学では、植物の病原としてウイルス、細菌類、そして菌類などを扱うので、何事であれ菌となるとぜひ、と思ってしまいます。以前から「菌」が演目にあると見に行きたいと思っていたのですが、スケジュールが合わないままでした。ということで、ようやくの実現となりました。

 

 滋賀県栗東市には菌神社(伊砂砂神社)があり、日本で唯一 キノコに関わる神社です。そちらも行ったことがあるのですが、また別の機会に。