先週は、ケニアの研究者、そして今夜は、かつての教え子でフィリピンの研究者が来日し、それぞれ夕食を一緒に食べました。

 

 外国からのお客様もすでに第二世代、第三世代です。私が大学で国際交流に関わっていた初期のころは、来日する方を連れて浅草に行ったり、浜離宮公園に行ったり、日光やら鎌倉に行ったり、いわばクラッシックコースをご案内していました。来日者が多くて、一か月に2回浅草に行くとか、日光に行くということもありました。また、来日者自身のもつ予算も少々で、気を遣うこともありました。

 

 最近の来日者は日本に慣れている人が多く、また、行ってみたいところも、ありきたりの観光地だけではなくなっています。行くだけでなく、何かを体験したいということも多いようです。さらに、円安の恩恵も大きいのです。とくに若い来日者は、マンガ、アート、様々なガジェットをはじめとして、私の世代ではあまりよく知らないことをよく知っていて、むしろ教えられることもあります。誰であれ、日本に来るからには楽しく、気持ちよく過ごしてほしいと思っています。昨今問題となっているオーバーツーリヅムのトラブルで、来る方、受け入れる方が対立するようなことは残念ですし、単純に排除すればよいという発想では、目障りな相手を排除する「いじめ」の思考パターンとなんのかわりもないように感じています。

 

 ケニアの留学生とは、昨年は経堂農大前大通りでお好み焼きを楽しんだので、今年は焼肉にしました。フィリピンの留学生とは、彼女が留学中、一緒に沖縄での学会に行った思い出があるので、沖縄風居酒屋です。フィリピンにもゴーヤがあり、SPAMがあるので、料理にも親しみが持てたようです。

 

 

 このほか、沖縄料理で登場した海ブドウについては、フィリピンにも海ブドウがあり、もっと大粒とのこと。海ブドウは食材(商品)名で、海藻の名前としてはクビレズタあるいはフサイワズタといいます。東南アジアやオーストラリア北部では、天然のものが見られると知りました。飲みながらも学ぶ、楽しいひと時でした。