安芸クィーンというブドウです。

皮がややかためですが、甘みも強く、ブドウの香りがしっかりするブドウです。調べてみると、巨峰と巨峰の交配(自家受粉―自殖)実生から得られた一個体とのことです。

 安芸というのは広島県安芸津町からきているかと思われます。日本の農業研究を担う国の機関が 農研機構ですが、その中にある果樹研究所(現 果樹茶業研究部門)のブドウ・カキ研究拠点は、広島県東広島市安芸津町にあり、長く研究が積み重ねられてきたからです。安芸津13号という旧名をもつブドウです。

 

安芸国(あきのくに)は、芸州ともよばれる広島県広島市や安芸郡などの地域を表す国名です。小学生も上級になると、日本全国について学びますが、関東地方以外にはなじみが少ない子どもが多いでしょう。武蔵の国は知っていても、安芸の国は、大人でも知らないかもしれません。ニュース、食べ物の産地など、機会をとらえて日本全国の面白さに目を向けられるとよいと思います。