ソヨゴの実が実っているのを見つけました。

これからだんだんに赤く、そして最後は黒くなります。長い柄に付くので、鈴のようです。鳥たちが喜んでやってくるでしょうが、ヒトは食べることができません。触っても大丈夫ですが、食べるのには適しません。また、雌雄異株なので、実が付くのは雌の木ということになります。常緑で冬も美しいので、住宅やマンションの植え込みにも重宝されているようです。

 モチノキ科の植物ですが、絵本でも親しまれているモチモチの木とは違うものです。モチモチの木は、主人公がその影を怖がったように大きな木になるトチノキで、トチの実を粉にしてお餅やおせんべいなどにします。

 ではモチノキ科の名の由来になったモチとはなんでしょうか。これは、モチノキ科の樹木、とくにモチノキの樹皮からトリモチbirdlimeが作られることによります。トリモチも今は売られているのを見ることはありませんが、樹皮からつくる蠟の一種で、小鳥や昆虫を捕まえるのに使われていました。