線路際で、センニンソウを見つけました。

 白い花がかわいらしく、さらに、この後にできてくる果実の形が仙人の髭のようでおもしろいのです。ただ、別名で、牛食わず、とか、馬の歯落としとも呼ばれる有毒植物です。根っこは生薬「和威霊仙」ですが、地上部は毒性が強く、茎からの汁で皮膚炎を生じるとのことですので、可愛い花に騙されてはいけませんね。園芸植物としてはテッセン、クレマチスなども同じ属名 Clematisをもつ仲間です。

 子どもたちにはぜひぜひ、いろいろな植物に興味をもってほしいと思います。植物は食料、景観、工芸、飼料など様々に役に立ちますし、歴史や文学などと関連するとまた学ぶのが楽しくなります。一方で、生薬になったり、さらには有毒なものもあります。子どもには、知らないものは口に入れないことを、教えておく必要があります。また、身近で、かつかぶれるなどの危険がある植物については、保護者も日ごろから勉強しておき、子どもにも教えられたらと思います。子どもたちは認識能力がとても高いので、危険を知り用心することも学びになります。