朝方に味わった、京都の御香煎。ほんのりとした塩味を感じます。
一方、もう一つ香煎と呼ばれるものがあります。それは、炒った大麦を挽いて粉にしたものです。はったい粉とか麦こがしとも呼ばれます。(大豆を炒って挽いた粉はきな粉ですね。)粉そのものにも、香ばしい香りがあり、ほんのりとした甘みがあります。そのまま食べる、お湯に入れて飲む、さらにはお湯を入れてお砂糖とともによく練っておやつにもなります。また、落雁など和菓子に、あるいはクッキーなど洋菓子にも使われることもあります。
なお、実と種皮がはがれにくい普通の大麦を皮麦、かんたんに手でもんだくらいでもはがれるはだか麦とがあり、関西でははだか麦を炒って使われることが多いそうです。
麦香煎を使った焼き菓子。長野県のお菓子屋さんのものです。同じく炒った小麦粉やアーモンドプードルを加えて、ポルポローネとしています。ポルポローネというのはスペイン発祥のお菓子。ふわっと崩れる食感が楽しい。(画像より実物は白っぽいです。)
農大稲花小の稲花タイムでは、東京農大茶道部のご協力で、「お茶に親しむ」という体験授業をしてきました。その時のお干菓子は、二人静。子どもたちは喜んで味わい、その後、お茶も神妙に味わっていました。頂くときに崩さないように気をつければ、こんなお菓子もお茶に合いそうです。