途上国に出張が多かったころは、蛇口の水は信用できないので歯を磨くのもペットボトルの水を使うようにと、アドバイスされていました。私は途中から気にしていませんでしたが、お腹の弱い方はそのようにされていたと思います。また、町でペットボトルの水を買う時も、栓がちゃんとしてあるか調べてから、などと言われてもいました。とはいえ、町の食堂でランチを食べれば、そのお皿も、スプーンも、付け合わせの野菜も、日本とは違う基準で洗ってあるのでペットボトルの水だけにこだわっていても、というのが正直な気持ちでした。もちろん、途上国と言われた国々も、今では衛生基準がぐんと上がっていることでしょう。

 

東京の水がおいしいか、まずいか、いろいろな考えがあると思います。しかし、蛇口の水が飲めることは幸せだと思っていますし、子どもたちにもそういう幸せを感じてほしいものです。

 

東京都の水源の80%は利根川水系、20%が多摩川水系とのこと。

どこの浄水場からきた水か、どのような水質検査がおこなわれたのか、なども調べることができます。

配水系統~ご家庭の水道水情報|水源・水質|東京都水道局

 

これによると、世田谷区は、「金町、三郷、朝霞、三園水系」あるいは「金町、三郷、朝霞、三園、砧、長沢水系」からきているとあります。これらはいずれも浄水場の名前です。「朝霞」「三園」は利根川と荒川から、「三郷」「金町」は江戸川から取水している浄水場です。江戸川も、荒川も利根川に由来しているので、基本的には利根川の水でと言っていいかな。砧浄水所は多摩川から、長沢浄水場は相模川からの取水です。世田谷区も地域によっては多摩川の水を飲み、多くは利根川の水を飲んでいるということになります。

 

農大マーク入りのマイボトル。実は、市販されていない特製なので、大切に使っています。