吉野本葛をいただいていたのを思い出し、葛切りを作ってみました。

 

重さを計って、お水を加えると、スーッと溶けます。

 

 

フライパンにお湯を張り、大昔のお弁当箱を浮かせて、そこに水溶きした葛を流し込み湯煎に。

だんだんと縁から透明になってきました。

 

実は出来上がりの写真はフォーカス甘くてお見せできないのですが、出来上がりをお伝えすると、湯煎した真ん中あたりはうまく透明になりませんでした。ちょっと濃すぎたのかな。でも、概ねは透明になり、包丁で細く切って、”ほぼ”葛切りに。

 

黒蜜はなかったので、ずんだ餅の素を使っておいしく味わいました。

 

葛粉の成分であるでんぷんは、実際には水に溶けるわけではありません。でんぷんの粒が水の中に浮かんでいる状態になるのですが、この粒が水を吸い、加熱により糊化して粘りがでて、透明になります。

 

本物のわらび餅はわらびの根からとったでんぷんで作ります。しかし、本物のわらび粉も中々手に入らないでしょう。

そこで、片栗粉(じゃがいもでんぷん)からわらび餅を作ることもできますが、これも糊化という同じ原理によるものですね。