「冒険は最良の師」の言葉を残した榎本武揚公。この言葉に基づいて「冒険心の育成」という農大稲花小の教育の理念が掲げられるようになりました。

 

 五稜郭の戦いの後、東京の辰口牢獄に投獄されていた榎本公ですが、1870年には、かつての留学先でもあったオランダの油脂工業書を翻訳し、産業化への道を開きました。そして、これを受けて、日本でも工業的な石鹸生産がはじまりました。

 さて、明治24(1891)に設立された東京農業大学の創立125周年記念式典は2016年5月21日に世田谷キャンパスで行われましたが、東京農大創立125周年の記念事業の一つとして東京農大生物産業学部は榎本武揚公復刻石鹸を作りました。

 

なお2021年には、同じく榎本公と縁ののある小樽商科大学で「榎本石鹸プロジェクト」が発足し、石鹸の復刻をしています。

 

石鹸が工業生産され一般に普及することで、当時の衛生事情は格段に向上したことでしょう。子どもたちにも、きちんと石鹸を使っての手洗いをしてほしいですね。