オレンジ色のニンジン、黄色のニンジン、そして鮮やかな赤い京ニンジンをいただきました。もみ殻、米ぬか、発酵竹粉、完熟牛糞、鶏糞などを使って丁寧に栽培されたと聞き、感謝しながら味わいます。見た目にも、元気づけられますね。

 ニンジンといえば鮮やかなオレンジ色を思い浮かべますが、栽培化されたころのニンジンは、白から黄色だったことが遺伝子の解析やそのほかの研究で明らかになっています。白から黄色がかったニンジンは、9~10世紀に西アジアや中央アジアで栽培化されました。この栽培が広まり、交配によってオレンジ色のニンジンが作りだされたのはヨーロッパ、ルネッサンスの頃、15~16世紀だったそうです。原産地では紫色のニンジンも栽培化され、今でも目にすることはありますが、味のためか、あまり人気は無かったようだとのこと。

 赤色系の京ニンジン(金時)はリコピンが、オレンジ系のニンジンではα-カロテン, β-カロテンが、また黄色系のニンジンではキサントフィル類が、それぞれ一番多い色素には違いがあります。

 黄色いニンジンは生食・サラダなどでどうぞ、とのこと。これからサラダを作ります。

 

参考;Coe et al (2023) Nature Plants 9:1643–1658 

 クリスマスカラーとしてよく使われる赤、緑、白は、それぞれ意味をもっています。加えて、光をイメージするゴールドなども使われます。 しかし、街中でクリスマスオーナメントを見ると、寒色系の白、青、銀などが多用されるようになっている気がしました。また、デザインもシンプルですっきりしたものが多いように思われます。もちろん、華やかなオーナメントもたくさんあり、そして、どれもが素敵です。

 調べてみると、今年のツリーやオーナメントのトレンドも、白、青、銀を基調にしたものや、フロスト系とのこと。以前のように赤や緑、ゴールドを多用したものよりも、洗練された印象を与えるのだそうです。現在ではLEDを使うので、電気の使用量も押さえられ、また、発熱による事故の心配もありませんね。

 

 赤やオレンジ、黄緑などのLEDは、すでに1950年代以降に実用化されていましたが、青色LEDは1993年に、白色LEDは1996年に実用化へと進み、これによってLEDが照明にも使われるようになりました。LEDは農業にも使われています。色を変えるなど照射方法によって収量を増やす研究もおこなわれています。

 

 皆様の周囲のイルミネーションは、暖色系? それとも寒色系でしょうか。

 日の入りの時刻が早くなったと感じます。日が短くなるというと、冬至ですが、今年の当時は12月22日。太陽が一番低く動くので、昼間の時間は一年で一番短くなります。

 でも、日の入りの時刻が一番早いのは、冬至の日ではありません。日の出の時刻が最も遅い日や日の入りの時刻が最も早い日は冬至とは一致しません。

 今日、東京農業大学北海道オホーツクキャンパスの先生のSNSを見ていたところ、網走の日の入りは15時45分ごろとのこと。国立天文台(暦計算室₋こよみの計算 )というサイトを使って計算してみると網走では、明日7日日曜日からの日の入りが15時44分と一番早くなり、これが数日続きます。その後、また日の入りは少しずつ遅くなり、冬至の日は15時48分となるそうです。なお、東京の今日の日の入りは16時28分。日暮れが早いと感じますが、北海道よりは、かなり遅いことがわかります。冬至の日には16時32分まで伸びています。

 国立天文台のサイトでの計算は、小学校も高学年になればできそうに思います。お試しください。

こよみの計算 - 国立天文台暦計算室