この時期に、この震災直後の東京で、舞台を見るということを昨日はじっくりかみしめた一日でした。


震災後、多くの公演が中止・延期。

私も、予定していた舞台1つとイベント1つが中止になり、行くことができませんでした。


そんな中、公演を実現させると決断した華鬼のスタッフ・主催者・会場提供者。

それは、すごく勇気もいることだし、熟考した上で出した結論なんだろうな、と思います。

批判を受けるかもしれないし、見に来られないお客様もいるだろうし、何より大きな余震が突然来るかもしれないし。。。


でも、昨年見た「華鬼」の内容は、決してふざけた内容じゃないし、テーマ性のあるものだから、きっと成功すると思ってたので、この時期にやる意味はすごくあるんじゃないかな、と思ってました。


見に行ってみて、初演とはまた違う演出内容だったけれど、やっぱりすてきでした。

そして、行く前に思っていた通り、実現されたことは大きな意味があったと思いました。

鬼の世界の話ではあるけれど、そこで懸命に生きる学生たち。

突然連れられてきて、いろんな困難に出会う主人公の女の子。

それを見ながら、いろんなことを思いました。


弔いのシーンとか、実際に今この国で大勢の命が失われて、毎日その数が増えていることを思い出したり・・・・・。

身近な大事な人の命が奪われた悔しさ・悲しみとか・・・・・。

鬼の世界の神様は、命を復活させる儀式ができていいなあ、と思ったり。


夜公演では、なんと、お芝居の最中に地震が来まして・・・。

それほどの揺れではなくても、会場はビルの8階だから、なんかわりと大きく感じた。

それに、震災の直後だし、余計にね。


で、ちょうどその時のシーンが私はとっても好き☆

主人公のかんなちゃんが、大けが負わされた後、ただ一人の友達・桃子と二人でいるシーン。

何気ない会話をして、二人で笑い合うの。

ひどい目にあう前と同じように。

そして、かんなが「ぜんぜん、平気だよ」って笑って桃子に言うの。

めちゃめちゃにやられて、平気なわけないのに・・・。

こんな時、一人でも仲のいい友達がいてくれて、おしゃべりするだけで元気を取り戻せる。

ああ、友達って大事だなあ、としみじみ思ったよ。


初演の時の桃子は、かんなに途中から嫉妬し始めて裏切ったりするけど、やっぱり友達で。

すごく印象的な役だったんだよね。

演じてる女優さんも上手で、今回も同じ人だったからうれしかった。


そう、ついつい、初演と見比べてしまったけど、今回のはなにかがそぎ落とされて、核心のテーマ部分をふくらませてる感じがした。

でも、ちょっぴり笑えるところや、ハラハラしながら見守るところや、悪役の非道ぶりに眉を思わず寄せたりしつつ、とても楽しめました。

それに、3人の神様たちが、あんなにかっこよくてあんなに歌上手いのが、予想外でよかったです♪


あ、だけど、できたらもうちょっと、かんなとカキが二人でいるシーンを見たかったかな。

偶然ふれ合ってしまって、お互いに意識するとか、そういう思いを寄せていく過程をね。

欲張りすぎか(笑)


や、またきっと再演されることを期待しつつ!!!






あれ、私のいつもの役者さん評がないわ。

ま、それはまたいずれw

だって~、鯨ちゃんのことを書いたらきりないし(うふふふ)。





もっと空席が目立つかな、と思ってたらそんなことなかったのがうれしかった。

やっぱり、お芝居を楽しむわずかな時間と余裕くらいなくちゃ、困難な状況にも勝てないと思う。

(本当に困難な方は来れなくって、すごく残念だろうなあとも思うけど・・・)