心雑音のため4つの検査を受けたL氏

 

 

検査結果を循環器科の獣医さんから

 

 

詳しく説明していただきました

 

 

※聞き間違い等含まれている可能性あり

 

あくまで家族向けの備忘録とご了承ください

 

 

 

Dr.「今回見つかった病気は、お話していた通り僧帽弁閉鎖不全症 いわゆる弁膜症というものです」

 

 

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~病気の説明をする前に、暫し正常な心臓の説明~(一般的なお話なので割愛させていただきます)

 

 

 

Dr.「僧帽弁閉鎖不全症というのは、僧帽弁が粘液腫瘍変性や腱索が切れることで弁が反り返るなど、上手く血液を止められなくなった状態です」

 

 

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※僧帽弁粘液腫瘍変性

 

僧帽弁が分厚くなったり、短くいびつなる→逆流

 

※腱索

 

心臓の弁は一定方向にのみ開くように、心臓の内壁と筋肉の構造でつながっている(糸のような組織が腱索)

 

 

 

~僧帽弁閉鎖不全症の詳しい説明~

 

(ネットでも調べられるので こちらも割愛)

 

 

 

【ステージ分類】

 

 

病気が診断された段階でステージB1以降に分類

 

 

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B1とB2の境目は心臓拡大あるない

 

 

Dr.「今回L氏くんに関しましてはB1、心臓がまだ大きくなっていない段階です」

 

 

何故ステージを B1とB2に分けるのか

 

 

Dr.「この病気になった子が100%だとしたら、だいたい60%の子はB1のまま生涯を終えると言われています。残りの40%の子は徐々にB2以降に進行していく」

 

 

「プラスB2に関しては、投薬をすることによってCへの移行期間を延ばすことが出来るでのこの分類が重要になります」

 

 

 

【治療方法】

 

これも詳しく説明していただきましたが

ここではザックリまとめて

 

 

・内科治療(対症療法)※症状の緩和が目的

 

 

・外科治療(根治手術)心臓を止めての開心術

 

 

外科治療はB2のシビアな子(C寄り)やC以降の子・内科治療が困難な子・咳が酷かったり肺水腫を繰り返す子に推奨される

 

 

Dr.「少なくともL氏くんは、まだまだ外科治療を考える段階ではないと思います」

 

 

 

【心エコー画像説明】

 

 

僧帽弁は前尖(ぜんせん)後尖(こうせん)2枚の弁で成り立つ

 

 

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Dr.「前尖が後尖に比べてかなり分厚くなっているのが分かると思います」

 

 

※画像は上の模式図と反転

 

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Dr.「それと共に、僧帽弁が閉まる時に左心房側に逸脱(反り返ってしまっている状態)しているのが確認されます」

 

 

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Dr.「今のところ前尖が伸びて後尖と重なっているので、血液の逆流自体は軽度です」

 

 

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Dr.「ただ形体的には大きく逸脱しているので、今後心臓が大きくなってきたら結構悪くなってしまうのではと懸念しています」

 

 

現状は投薬を始めないが

 

 

定期チェックは続ける必要あり

 

 

 

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Dr.「今回病気の名前としては付けていませんが、右心室・右心房の三尖弁に関しても若干分厚く閉じが悪くなっています」

 

 

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Dr.「三尖弁逆流はそんなに悪さしないことが多いけれど、弁膜症が悪くなってきた時に併発される病気《肺高血圧症》になると三尖弁の形体異常は厄介なことになってしまうことがあります」

 

 

今は肺高血圧症がないので様子見

 

 

まずは僧帽弁の病気を経過観察していくことが大事

 

 

 

【心臓の大きさについて】

 

 

1.6以上で心拡大ありという判断

 

 

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Dr.「今回正常数値内ではありますが、1.55なので左心房は大きめ・・・結構ギリギリというところです」

 

 

「左心室の幅はそんなに大きくありません」

 

 

心拡大の指標自体は満たさないが要注意

 

 

 

【横向きの画像】

 

 

吸気と呼気の画像チェック

 

 

Dr.「この病気の子は将来的に咳が出てくる場合が多いけれど、その時に心臓からの咳なのか気管からなのかが厄介です」

 

 

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Dr.「L氏くん気管支軟化症は持ってなさそうですが、首の気管が細くなっているので気管虚脱はあると思います」

 

 

(レントゲンだけでは正確なグレード評価が出来ない)

 

 

→病院で興奮していてもガーガー出ていないので許容範囲

 

 

 

気管虚脱は循環器科ではなく呼吸器科になるので

 

もし心臓の手術を検討する段階になり、必要なら

 

呼吸器科のある京都の専門医がいる病院を紹介

 

そこで手術を受けることになる(確かそう聞いたはず)

 

 

 

Mg.「現状、全身麻酔に耐えられる心臓の状態ですか?」

 

 

Dr.「今は全然なんの問題ない状態ですニコニコ

 

 

 

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Dr.「吸気の時の写真で肺の綺麗さが分かりますが、今はとても綺麗です」

 

 

 

Dr.「こちらが仰向けの画像です」

 

 

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暴れましたでしょ?(;^ω^)

 

 

Dr.「仰向けはちょっとだけ嫌がったんですけど、割と綺麗に撮れましたニコニコ

 

 

Dr.「肺水腫の時に白く映る場所もその所見は全然ありません」

 

 

 

今回の写真がベースラインになるので

 

 

今後 しんどくなった時の比較対象

 

 

 

【血圧検査の説明】

 

 

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L氏の血圧の平均値が143.0

 

この分類表で見ると正常血圧には当たらないが

 

今の興奮度でこの値なら(ずっとハッハッ言ってる)

 

まあまあ正常と言って大丈夫だろうとの判断

 

 

 

【心電図の説明】

 

 

PQRST派(たぶん)5つの波形に分かれる

 

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Dr.「それぞれの波形がしっかり出ています」

 

 

全く等間隔には見えないが犬はそれが正常

 

吸気と呼気のタイミングで心拍が少しだけ速くなったり遅くなったりする

 

 

今の心電図は正常と捉えられる

 

 

※心電図で確認したかったのは

 

大きく不整脈はないか・脈が飛んでないか

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

先生からの説明は

 

 

だいたい こんな感じだったと思います

 

 

(不確かな部分もあり家族以外には責任持てません)

 

 

遠くで心配している飼い主にも伝わったかな

 

 

今後の検査や生活については次回へ

 

 

 

L氏は今日も元気で

 

 

「おでのオヤツある~?♡」と

 

 

可愛い顔してキッチン覗いてましたニコニコ

 

 

 

 

みんなが笑顔で暮らせますように流れ星