整形外科初診の時にも
姫ちゃんの脚の状態や手術の方法を
詳しく説明していただきましたが
手術当日にも同意書をもとに
担当医から細かく説明していただけたので
忘れないよう記録しておきたいと思います
今回も本文と写真とは全く関係ありません
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同意書
疾患名 左膝蓋骨外方脱臼 Grade2・3
治療 外科手術
治療法の選択
1.外側肢帯開放術
2.内側関節包縮術
3.滑車溝形成術
4.脛骨粗面転移
5.外旋防止糸
6.膝蓋骨形成
7.膝蓋骨支持縫合
※1~3は今回行う手技
※4と5は術中の所見により選択(どちらか1つ)
※6と7に関しては必要があれば行う(たぶん必要ない)
起こりうる合併症
・膝蓋骨外方脱臼再発(5・10%)
・膝蓋骨内方脱臼
・脛骨近位部骨折
・Kワイヤーの変位
・感染、出血、裂開
・被毛の発育不全
起こりうる後遺症
・跛行の遺残
・関節可動域の制限
稀ではあるが重大な合併症
・急性の腎障害
・麻酔による死亡
・神経障害
・膵炎
入院日数 通常2・3日
費用 20ー25万円前後
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【同意書に関しての説明】
〇 Gradeに関しては3と聞いていたが
「入ったり外れたりの状態なので2~3」
〇手術方法
「基本的に下記の4つを考えている」
1.外側肢帯(がいそくしたい)開放術
→外方脱臼なので外側に引っ張る力を緩める
2.内側関節包縫縮(ないそくかんせつほうほうしゅく)術
→内側に力を引っ張り込む
3.滑車溝形成術
→膝蓋骨の入っている溝を深くする
4.脛骨粗面転移(けいこつそめんてんい)
→膝蓋靱帯の付着部が外側にずれている場合内側に戻す
※膝蓋靱帯は膝の皿から真っすぐ下りるのがデフォ
3つ目まで手術を行った時の所見で
・膝蓋靱帯の位置が外側なら4
・ねじれの力の方が強いなら5を選択
5.外旋防止糸
外方脱臼する時に脛がグルっと外側に向く場合
→捻じれを防止するための糸を入れる術式
・脛(すね)の骨に1㎜の穴をあけ糸を通す→その糸を腓腹筋種子骨(ひふくきんしゅしこつ・小さなでっぱり)にかけ結ぶ
この術式で外側へのねじれが起きなくなる
※糸は入れっぱなし
6.膝蓋骨形成術(年に1例も無い)
→より痛みが強くなるのでしなくてよいならしない方が良い
7.膝蓋骨支持縫合
→膝のお皿にコの字型に糸をかける(脚が突っ張る)
※5~7については行わない方が多い術式
(特に6~7は殆どすることが無い)
〇合併症
・再脱臼による再手術(全体の5%)
・4を行った場合のKワイヤーのずれ・抜け
・2は内側に引っ張るので稀に内方脱臼も(1%以下)
・4の脛骨粗面転移を行った場合
骨に切れ目を入れるので強度が落ちる
→術後早い時期から走ったりジャンプすると
切れ目から骨が割れ骨折する場合あり
※術後2週間は特に安静が必要
・感染・出血・裂開防止のためエリザベスカラー着用
・足首から腰まで幅広く毛刈り(バリカン)
→毛が生えてくるまで2か月以上かかる子もいる
〇後遺症
・基本的に再脱臼が無ければ
後ろ脚に関してびっこは殆どでない
(手術した場所がうずいての足上げは5%程度起こるかも)
・膝が曲げにくくて座った時に足を投げ出す場合あり
(日常生活に支障なし)
〇重大な合併症(命に係わるもの)
・麻酔により腎臓に負担→腎不全
・膵炎を起こし吐き気・下痢
・麻酔による死亡(0.05%)
※薬に対してのアレルギーや特異反応で
稀ではあるが死亡もあるのが事実
トラブルはゼロではない
〇入院期間 通常2~3日(土曜手術→月曜日退院)
〇費用 術中使う薬・術後の点滴・薬により多少前後
間違えている部分もあるかもしれないけれど
以上 同意書に関する備忘録でした
今日も姫ちゃん笑顔で過ごせました
一昨日は(術後15日目) とうとう
「ガルルル~(ヒャッホ―イ)」って
L氏に突進していったわ(^^;
通常運転に戻ってきたと喜んで良いのか悪いのか
まだもう少し大人しくしていてね
L氏は赤ちゃん返りしてくっつき虫です