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Barcas の”ゲルマン踏破行”

Aug.20.2010~Barcelona in Spain
Jun.11.2012~Dusseldorf in German


太陽の国から曇天の国へ。
生ハムの国からソーセージの国へ。
陽気なラテンから気難しいゲルマンの地へ・・・・・

対照的な二つの国を比べながら、ヨーロッパの魅力に迫ります!

2月の後半から新しいプロジェクトが立ち上がり、欧州域内の出張を重ねていたこともあって、アッという間に2ヶ月が経ってしまいました。


イースターの旅行には行けたものの、気忙しく過ぎる毎日に落ち着いてブログを書くことも出来ず、気がつくと2ヶ月近い空白期間が・・・。


立ち上げ当初のバタバタ感は一段落したので、そろそろ再開していきます。




さて先日長女が小学校(日本人学校です)に入学しました。

“週間指導予定”のようなものを持って帰って来た為、何気なく眺めていると



『挙手の仕方指導』



という文字が、指導項目の真っ先載せてありました。



つまり挙手は日本のように『手開いてを真っ直ぐに上に挙げる』という仕方ではなく、下の写真のように『一本指(人差し指)を立てた形で挙手する』ことが指導されています。


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これはもちろん、過去のナチスの記憶(ハイル・ヒトラー!)がさせることなのですが、実はバルセロナでも現地校ではこのような形の指導をすると噂では聞いておりました。


欧州における負の遺産、記憶を思い起こさせるような仕草は全て絶つ、ということなのでしょうか。

他の欧州諸国ではどうなのか・・・機会をとらえて訊いてみたいと思います。



ドイツと旧東側諸国は地理的に近く、かのアウシュビッツにも訪問可能な距離の為、ちらほらと足を延ばす方々も見られます。


私たち夫婦は、正直いってその重さを受け止めるだけの器がなく、今のところ訪問は見送っているのですが、何となく歴史の教科書で覚えたかつての“ドイツ”がふと身近に迫ったような・・・そんな気持ちになりました。

晴天の日があったかと思えば、いきなり雪が降り出してみたり・・・という不安定な気候、というかこれがこの国のノーマル?と思える気候が続いているデュッセルドルフ。


3/18は私達夫婦の12回目の結婚記念日となる為、一日前の3/17日曜日、家族で食事に行って来ました。


場所はデュッセルから70km程郊外、オランダに入ってすぐのMaasbracht という街。


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『Restaurant DA VINCI』


シェフ兼オーナーの女性が中心となって切り盛りしています。


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この辺りのこの手のレストランは、土曜日のお昼を営業していないことがほとんどです。

“子連れ”という立場上、夜は厳しいので、どうしても日曜日のお昼を選ぶことになってしまいます。

(スペインは土曜の昼も普通に営業していた・・・)



最近、家内と“レストラン談義”をしていて一つ面白いことに気が付きました。


これはあくまで私たちの個人的主観ですが、一般的に評判の高いレストランは、アミューズもしくはアミューズグールからオードブル、スープまでに店側の工夫の凝らした絶妙の一品が多く、そこでの印象が強過ぎて、メイン料理は意外にも平板な印象となってしまうことが多いと感じています。


ところが、評判がある一定のラインを超える店になると、メイン料理まできちんと印象に残るお店が増えてくること。さらに食後に振り返った時、各お皿の順位づけが難しくなる程全体のレベルが高くなってくるような気がします。


そして今回の結婚記念日で使用したお店は、まさにそういうお店であったことをまず記しておきたいと思います。



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店内に入って、まずはアペリティフ。

記念日なのでシャンパンで乾杯します。


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いきなり来ました!

これはミルフィーユのようなモノで包んだカボチャのペーストだと思うのですが、爽やかな酸味で味が整えられており、シャンパンに非常に合う味になっています。


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アペリティフの後、テーブルにご案内です。

非常に厨房がオープンな作りになっていて、中の様子がよく伺えます。

私達の隣のテーブルだった老夫婦はベルギーの方で、この手のレストランを非常に好み、100か所以上を回られてきたとか!!

ご主人の方は非常に熱心に厨房を観察されていました。


以前日本で四谷にある「北島亭」というお店に行ったことがあります。

お料理自体は期待を裏切らないものでしたが、中の厨房で“先輩シェフ”と思しき方が“後輩”を厳しく叱りつけている声が客席まで響いて驚いたことがありました。

でもこのお店ではそんなことをしたら、格好の“見世物”になってしまいますよね。

客にじーっと見られる方も大変です。


さてお料理スタート。

私達はこの手のお店に来た時は、よほどのことがない限り Menu Degustation を選択します。

要するにあれもこれも食べたい!と欲張る訳ですね。

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アミューズにも凝った仕掛けが施してありました。

これは赤ワインと黒オリーブで構成されたマカロン。

一体どうやったらこんな味を思いつくんでしょうか・・・。


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これは白アスパラガスをベースにしたスープですが、それ以外にどのような味付けがされていたのか、もはや私の想像力と知識では“推理不能”でした。


レストランのお料理は、言ってみればシェフと客の“真剣試合”のようなもの。


メニューの説明には表れない、シェフの仕掛けを全く見破れないということ、これはシェフに対して客の“完敗”ということでしょう。


いや~認めざるを得ませんなぁ。



書き忘れていましたが、このお店、イタリアンレストランなんです。

が・・・・・この日に食べたお料理の中で、自分がイタリアンにいると思いださせてくれたのは、この一品だけだったと思います。


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サフランのコンソメスープ?

白身魚の下にサフラン風味のリゾットが。

「こんな美味しいスープリゾットが存在していていいのか!?」と思わず心の中で呟いてしまったほど、これは傑作でしたね。


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メインはブレス鶏を選択しました。

健康で新鮮な鶏肉に特徴の弾力性と、ビロードのようになめらかな舌触り。

手前の骨付きは腿肉ですがうっすらとキャラメリゼしてありました。

上品でコクのある脂と微かなキャラメルの甘みの演出です。


人間の創造性とはキリがないものだな・・・と思わず感心してしまいました。



たまに日本人の味覚に合うようにアレンジされたお料理を食べられる日本(東京)が一番だ!という声を耳にすることがあります。

でも私はちょっと違った考え方をしています。


「日本人向きにアレンジされた料理」を食べる限り、そこでは食べ手側にとって新しい発見は生まれにくい。
各国、各土地の各人が「これこそ美味!」と感じるモノを食べてこそ、自分の従来の感覚の殻を破るチャンスが生まれるのではないだろうかと思っています。


海外にいる間は、それを実践できる大チャンス。
是非機会を逃さず心がけていこうと思います。


それにしてもこの日のお料理は非常に満足のいくものでしたので、私達にはあまりないことことですが、今回のコースのメニューを求めたところ、サイン入りでいただきました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


こういう記念日を何回、何十回と重ねられるような夫婦でいられるといいですね。

デュッセルドルフは春爛漫・・・というには程遠いイメージではありますが、一応気温は日中15℃から17℃くらいを記録する日々がここ一週間ほど続いております。

天気の方も、先週はなんと!!3日連続で快晴、なんてこともありました。

これは画期的なことなんです。お天気が3日も連続で続くなんて・・・この国では“あってはならないこと”に属することなのですから・・・。


さて、木、金曜日でトルコに出張してきました。

場所はイスタンブール。

昨年10月に引き続きとなります。


イスタンブールといえば、昔のコンスタンチンノープル、東ローマ帝国の首都、オスマン帝国、東洋と西洋の境目・・・という言葉が次々と出てくるエキゾチックな街の代名詞のような存在として有名です。


アヤソフィア、ブルーモスク、トプカピ宮殿、グランド・バザールetcの観光名所も著名ですが、何といっても仕事でトンボ帰りの日程なので、残念ながらアヤソフィア、グランド・バザール以外は観光出来ていないのが少々残念な点ではあります。


ドイツからは片道3時間10分少々。もちろん飛行機で。

余談ですが、“3時間10分”といえば、私が子供の頃の新幹線で東京大阪間の所要時間です。

東京、大阪間が3時間以上もかかっていたなんて・・・今は昔の物語ですね。


話戻って、私が到着した金曜日のお昼、イスタンブールの気温は17℃くらい。

前回の出張の時も感じたことですが、空港を歩く人々の顔触れが“アジア(日本を含まない)”を感じさせてくれます。

ターバンを巻いた男性、目の部分を除く全身黒ずくめの女性etc、イスラム圏の雰囲気がプンプンと香る顔触れです。


そして、とにかくパスポートコントロールが混雑するのもイスタンブールの特徴として私には刻みこまれました。


イスタンブール国際空港は、イスタンブールの中でもヨーロッパサイドにありますが、私の所属する会社のトルコ事務所はアジアサイドに位置しており、空港からは橋を渡って車で小一時間程度かかります。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


ヨーロッパとアジアを隔てるボスボラス海峡。

地中海と黒海を繋ぐ水道です。



市内の様子も、とにかく乱雑、混雑、雑然・・・というカオスな状態。

人も車も“自分が通る部分が道路さ!”と主張しているかのようです。


車の運転は荒く、横入り、クラクションは当たり前。道行く通行人も信号なんて見たことない!といわんばかりの様子で隙あれば道に飛び出してきます。

ここでは、人よりも車が優先。その代わり人間は隙を見つけて道路を闊歩するわけです。


高速道路の路肩を涼しい顔で通行する人々も多数・・・。

朝夕の通勤時間帯、特にボスボラス海峡にかかる橋の近辺の大渋滞はひどいものがあります。


弊社トルコ事務所の所長はイギリス人(家族共々トルコへ赴任)なのですが、彼も自宅はヨーロッパサイドに借りており、アジアンサイドの事務所まで通う毎日です。


「(渋滞の中)毎日ヨーロッパからアジアへ通勤しているんでもう疲れたよ(笑)」とおどけていました。



下の写真はホテルの窓から。

アジアンサイドの光景です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

さすがイスラム圏ですね。

ホテルには聖書の代わりにコーランが置いてありました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


これは現在トルコの事務所に駐在しているイギリス人から聞いた話ですが、「イスタンブールは計画的に作られた街ではない。この街の基本はカオス。地震が来たら一発で麻痺する」だそうです。


どう見ても耐震基準なんで満たしていなさそうな旧い建物が「空いている場所」をみつけてどんどん建てられてしまったが為にこういう街になってしまったのでしょう。


イスタンブールはその真ん中を流れるボスボラス海峡によってアジア側とヨーロッパ側に分かれていますが、街の印象自体ははそのどちら側でも変わりません。


都市計画とは無縁の雑然とした街・・・これがアジアを彷彿とさせるのかもしれませんね。



さて、仕事で出張した時の楽しみの一つは食事です。

トルコ料理は魚も肉も美味しく、『世界三大料理』などといわれることもありますね。


魚は全般的に美味しく、季節によって異なるボスボラス海峡から上がる魚を楽しむのがトルコ人の楽しみだとも聞きました。秋はシーバスなんて最高だそうですよ。


今回「魚と肉とどっちがいい?」と訊かれたのですが、前回の出張時は魚料理を紹介されたので、今回は肉料理を選びました。


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このお店はアジアサイドにあります。

背景のビルのライトアップ(赤!!!)がいかにもアジアを思わせます。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


Barcas の”ゲルマン踏破行”


前回はそれ程感じなかったのですが、今回は初めてトルコ料理を美味しいと感じました。

「世界三大料理」かどうかは分かりませんが、とにかく中華でもフレンチでもイタリアンでもスパニッシュでもない味であることは確かです。
ケバブのような肉料理に香草を使っているお料理が多いので、東南アジアを連想させますが、東南アジアの料理ほど中華の影響は色濃くないと感じます。


ちなみにトルコ航空の機内食もかなり美味しいです。トルコ風パスタもなかなかのお味でした。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


お店の外はもうすぐボスボラス海峡です。

アジア、ヨーロッパの両サイドをつなぐ橋がライトアップされています。

このライトアップ、時間で刻々と変わっていきます。


食事の後、“トルコ式もてなし”を受ける為、取引先社長の行きつけのバーへ。

面白かったのは、日本のカラオケを連想させる遊び方があること。


もちろんトルコでは客はマイクを持って歌ったりしません。

その代わりに流しの歌い手が店の中で歌を披露したり、キーボードを使ってトルコ式の音楽を演奏してくれる訳ですが、それに合わせて客が女性と一緒に店の中で踊るのがトルコ流だとか。


ヨーロッパの接待ではまずこういう流れにはなりません。

この辺りも“アジアの雰囲気”を感じるところです。


この社長(既に70歳に近い巨漢ですが・・・)は店に入った瞬間からノリノリの状態で踊る踊る!!

既にネクタイは外れ、ワイシャツも第三ボタンくらいまでははだけ、汗びっしょりです。

私は密かに「心臓に負担がかからなければいいが・・・」と一人心配していました。


弊社の所長であるイギリス人もそれに合わせて踊りを披露し、これでミラーボールさえあれば、ディスコそのものという印象ですね。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


深夜2時を回っても一向に腰を上げる気配がなく、歓声をあげながら踊り続ける社長。

我々の前にはストレートのスコッチがグラスで置かれていますが、社長は踊りがひと段落した時だけ口にする程度です。


さすがに弊社所長のイギリス人が「そろそろ帰ろうか?」と私に囁きかけた為、私達は2:15頃、お店をあとにしました(社長の運転手さんがホテルまで送ってくれました。)。

ホテルのチェックインが終わった時は、深夜2:30を回っていました。。。ちょっと疲れましたね。


それにしても。。。このイギリス人所長。実に立派な営業ぶりです。

私は日本勤務時代、営業の経験が長かったのでこのような接待(お付き合い)は慣れっこですが、こういうのは日本独特のスタイルだとばかり。


まさかイギリス人がここまでやるとは予想外でした。アジア圏の営業スタイルにアジャストしたということでしょうか。

ちょっと面白かったです。



翌朝9:00に迎えに来てもらい、一仕事してから午後1:30頃空港へ。

Barcas の”ゲルマン踏破行”

少しだけ時間が空いたのでフードコートを眺めていたらこんなお店が目に入りました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


イスタンブールの街中ではそれ程感じませんが、空港は異様に物価が高い。

このアイス、スモールサイズですが、なんと5ユーロです。


「そこまでしてアイスを食べたい!?」という家内の呆れた顔が脳裏に浮かびましたが、トルコといえばやっぱりアイスは名物。これは外せません。

独特のもっちりとした食感を楽しめました。

参考までに。

仕事で接したトルコ人達や“トルコ通”を自認するイギリス人所長によれば、トルコ観光のべストシーズンは『9月』だそうです。


気候も食事(魚)も観光するならこの時期がベスト。9月がダメなら5月の遅めの時期に来なさい、と言われたことをここに加えておきます。


家族で再訪のチャンスがあるのか、トルコ、そしてイスタンブール。

せっかくなら一度はトプカピ宮殿くらいは観ておきたいですが、果たしてどうなることでしょうか・・・。