Barcas の”ゲルマン踏破行” -2ページ目

Barcas の”ゲルマン踏破行”

Aug.20.2010~Barcelona in Spain
Jun.11.2012~Dusseldorf in German


太陽の国から曇天の国へ。
生ハムの国からソーセージの国へ。
陽気なラテンから気難しいゲルマンの地へ・・・・・

対照的な二つの国を比べながら、ヨーロッパの魅力に迫ります!

先週は 欧州各地域からマネージャーが集まってのミーティングが開かれました。


一日中会議漬けの後、夜は皆さんと会食です。総勢12人。


場所は『Liebevoll !!』


弊社のある街の郊外、森と川に囲まれた地域にあるレストラン。

雰囲気も味もよく、この周辺ではかなり評判の高い店です。

私は2月の会食で使って以来2回目。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


夜7時頃。だいぶん暗くなるのが早くなりました。


私のメインはイベリコ豚のステーキ(食べてしまって写真なし!!)

他の方はそれぞれ「牛ステーキのデュッセルドルフ風」などを思い思いに注文。



私の感想はと言えば、確かにドイツのレストランとしては見た目も、味付けも非常に凝ったものであることは確かです。

が・・・やっぱり大味なんですよねぇ。


細かく言えばキリがありませんが、一言で言えといわれれば『大味』という表現に尽きると思います。


その前の週のミラノでの会食が非常に満足のいくものだっただけに、その落差は著しいものが

ありました。

“ナイアガラ”とまではいいませんが、“華厳の滝”程度の落差はあると感じました。



参考までにお料理のお値段はほぼ同じくらいです。

それだけに、一層その差を感じたのかもしれません。

同じお金を出すなら、私なら絶対ミラノのレストランです!



ところで、私の前に座っているマネージャー達はは、それぞれ左から

スペイン人、フランス人、イタリア人です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


一方私の側(手前)にはドイツ人2人にイギリス人が1人。


メインの食事中の各々の表情が面白かった!!


私の側に座っているドイツ人とイギリス人は


『ファンタスティック!!』

『このお店は3回目だけど、やっぱりいけるよ!』


と受けが非常に良かった一方で。。。


上記3人(スペイン人、フランス人、イタリア人)の反応は今二つくらい・・・。


微妙に顔を傾げながら


『Well…good・・・』(フランス人、明らかに目の前の主催者に対するお愛想)


程度の非常にそっけないもので、面白い程に対照的な反応でした。

イタリア人とスペイン人のマネージャーに至っては無言・・・。

でも私には彼らの心の内が分かる気がします(笑)


『食事の美味しい国』から来た三人と、『言わずもがなの国』に住むドイツ人とイギリス人。

やっぱり正直に表れますねぇ(笑)


先週は、昨年6月以来、二度目のミラノ出張に出ておりました。


朝早く(8:40発)デュッセル空港に到着して早々にゲート前に到着、ぼんやりと今日の流れ

(もちろん仕事です!)などを考えていました。

ふと気が付くと、ざわついていた周囲の雰囲気が何となく一変している。


行き先表示板を見ると、それまで表示されていたMXP(マルペンサ):LX○○○○便の表示

が消えているではありませんか!!


ゲート変更か、それとも・・・・


嫌な予感と共に総合行き先表示板を確認しても、こんな時だけ英語表示が出ていない!!!!!


道行く人に確認するとやっぱり!!!キャンセルでした。


すぐにサービスカウンターの長蛇の列に並ぶこと20分、なかなか進まない行列に

若干イライラしていると、突然ポンと肩をたたかれ、振り返るとフランス人の同僚が

いるじゃありませんか。

彼はドイツでの社内会議に参加する為、たった今パリから到着したようです。


「キャンセルだって?大変じゃん!だからルフトハンザはさ・・・」とニタニタ笑いながら

Good luck!!と言い残して去りゆく姿を恨めしく見送ることしかできない私。


8:40頃になってようやく振替フライトとしてチューリッヒ経由のミラノ行かフランクフルト経由

でのミラノ行を提案され、到着時刻が20分程早いチューリッヒ経由を選択しました。


それにしても10:00にはマルペンサに着いて、トルコから来る同僚と合流、一緒に目的地

に向かう筈が、キャンセルのお蔭で到着は13:20!!!

イタリア側にはすぐに電話で知らせたものの、トルコの相棒はまだフライト中。とりあえず

携帯電話のテキストメッセージで「先に行け!」と打っておきました・・・。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


経由地のチューリッヒにて。

気候は爽やか、天候も上々です。観光なら気分も高揚するところですが・・・

ここからまた1時間待ち・・・。


そして13:30、ようやくミラノ マルペンサ空港に到着です。

いや、デュッセルドルフからミラノは遠~~いことがよく分かりました(笑)


Barcas の”ゲルマン踏破行”


Barcas の”ゲルマン踏破行”



すぐさまタクシーに飛び乗って空港から走ること約30分、なんとか14:00からミーティング

に合流することが出来ました。


私のフライトキャンセルがわかった段階で、彼らは予定を組み直してランチタイムを前倒し

した為、結果的には会議のほぼ冒頭から合流することが出来たのは幸いでした。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


イタリアのオフィスのミーティングはラファエロ、レオナルド、ミケランジェロなどなど。

フランスとはまた一味違います。


でも会議室の中は殺風景そのもの。

パリのオフィスのように、会議室の由来となった写真の一つも飾っておくといいのになぁと思いますね。


19:00頃に会議終了。


夜の食事は


Barcas の”ゲルマン踏破行”



スタッフお薦めのお店だそうで、オフィスから渋滞の中、結構な時間をかけて辿り着きました。


ナヴィリオ運河沿いのお店です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


なかなか雰囲気のいいお店でしたが、いいのは雰囲気だけではありません。

他の方の手前、残念ながらお料理の写真はありませんが、ボルチーニ茸の季節にということで

お店のお奨めに従い、プリモピアットで『ボルチーニ茸のパスタ』、セコンドでも同じく

『ボルチーニ茸の牛フィレ』をいただきました。


どちらも大変美味しく満足のいくものでしたが、特に牛フィレステーキは、柔らかいレア状のお肉

とボルチーニの香り、コリコリとした食感が絡まって最高に美味しく感じました。



それにしても会食しながらつくづく思いました。


やっぱり美味しいお酒(スタッフが選んだ赤。銘柄酒でもない普通のワインですが十分なお味!)

と美味しい食事がある土地はいいなぁ、と。

この前の週にはワルシャワに出張だったのですが、同じ夜の会食でもその差はあまりに明白!


イタリアのスタッフからも


『バルセロナにはたった2年だったんだっけ?どうデュッセルドルフと比べて??』


と聞かれて


『僕の家族は僕だけドイツにおいて、そのままバルセロナに住みたいそうだ。I'm sorry と言ってくれ・・・』


と返したら一同大爆笑でした。


それにしてもこの夏の旅行でチンクェテッレに行ったことを告げると、一様に共感と珍しい

(日本人の旅行先としては)という反応が返って来て面白かったです。

彼らにとってもこの地は素晴らしい場所なんだということがよく伝わって来ました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


ミラノは暖かいですね。

この日は昼の気温で19度~21度。夜のこの時間帯でも18度前後だったと思います。

爽やかな微風の中、運河沿いの夜の散歩は本当に心地よかったです。



さて翌朝朝8:30のマルペンサ空港。

今度は無事飛んでくれそうです。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


Barcas の”ゲルマン踏破行”


この日の天気はイマイチでした。

それにしてもミラノは低い山の側に位置することがわかりますね。


これは平地続きのドイツでは見ない光景です。

木曜日、仕事上の知人に誘われて、仕事の後、ビアホールに行って来ました。

場所はデュッセルドルフのアルトシュタット(旧市街)から少し離れた場所にある「シューマッハ」です。


デュッセルには9月~11月にかけて1年の内でたった一日だけ出すビールがあります。


9月19日はこのシューマッハだけ。

10月日にち不明  デュッセル市内のどこかのお店で一軒だけ

11月日にち不明  デュッセル市内のどこかのお店で一軒だけ


1年の内で計三日間、3軒のお店でしか飲めないということです。


もちろん昨年は知りませんでしたし、私の会社の仲間も聞いたことないそうです。


『Latzen bier(ラッツエンビール)』


それがこのビールの名前です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”



今日は一日中、このお店では『Latzen bier(ラッツエンビール)』しか出さないそうです。

見た目はデュッセルドルフの地ビールであるアルトビールと同じ色をしています・・・が!

一口飲めば分かります。

全くの別物!!・・・とはいいませんが、明らかに味が違うと。


とにかくスッキリと切れの良い味、そしてアルトビールと比べてさらにホップの苦みが少ないのが特徴でした。


何となくアルトビールを作る過程で出来るもう一つのビール・・・そんな印象です。

確かに美味しいビール、そしてこれまで飲んだことがないビールでした。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

お店のドアにもこの張り紙!


Barcas の”ゲルマン踏破行”


ビールを担ぐオジサンも大忙し。人の間を縫うように配っていきます。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


それにしても凄い人でした。

お店の外もこの通り。


このシューマッハ、デュッセルドルフでは有名な老舗であり、普段から混雑するお店ではありますが、ここまで凄い人はちょっとお目にかかったことがありません。

みんな『Latzen bier(ラッツエンビール)』飲みに来たんですね。


ちなみに情報が出回らないのか、日本人は我々以外一切お目にかかりませんでした・・・。


これもドイツ流ビールの祭典の一つなのでしょう。

「オクトバーフェスト」のような派手なものだけではなく、このようなイベントも各地で用意されているに違いありません。

ちなみにお値段は一杯1.9ユーロ。いつもアルトビールと同じでした。

“特別”に便乗して高く設定するわけでもないところに感心します。



Barcas の”ゲルマン踏破行”


貴重なチャンスをいただいた仕事関係の知人に感謝です。