3年前は、暗闇にいた

右も左も上も下も
分からない様な暗闇で
グルグルと同じ事を繰り返し考える


どうにか家庭を回す
仕事を繋ぐ


生きるのが必死だった


これは虐待なんじゃないか
いや、でも、夫も子どものこと可愛がってるし
子どもも楽しそうな時もあるし


そんな混乱が繰り返される
夫の地雷撤去に明け暮れる毎日


あの日、限界を迎えた私は
子どもを連れて逃げたんだ


逃げたけど、暗闇はどこまでも続いた

想像もしてなかった避難後の心の状態

経験したことのない混乱


私を助けてくれたのは
同じ経験をした人の話
心理の知識
先人達の言葉
そして専門家の支援


真っ暗なトンネルのずっと遠くに、
針の穴みたいに小さな光が見えた


それが少しずつ広がって
でもまた小さくなったりしながら
少しずつ、少しずつ




あの時は気付かなかった

庭に咲き誇る紫陽花

毎年、ちゃんと咲いてたはずなのに

気付かなかったんだ



今年はよく見えるよ

カーテンを開けたら真っ先に目に飛び込んでくる

毎年そこに、いたんだね



見えるものも見えなくなる暗闇

あの頃の私は、

紫陽花に気付く余裕さえなかった



もし今、

同じように暗闇の中で手探りしている人がいるなら

大丈夫

少なくとも私は、

出口の見えない場所から

ここまで歩いてくることができた



だから今日も、

庭の紫陽花を眺めながら

もう少しだけ進んでみようと思う