『はじめまして、
ブログを読者登録させていただきました。
よろしくお願いいたします。
ケトン類、ラクトン類は禁忌というのは
広く知られているようですが
抗ヒスタミン作用のある精油はどうなんでしょうか?
てんかん患者さんは、抗ヒスタミン作用のある薬が
禁忌になっているのです。
(抗ヒスタミン剤にも第一、
第二といろいろあるので大丈夫なものもあるようです)
ユーカリレモンなどは、抗ヒスタミン作用があるため
てんかん患者は使わないほうがいいと思いますか?
抗ヒスタミン作用のある精油は
てんかん患者に対して禁忌を謳ってはいないようですが
もし本当に注意が必要なら
もっとその事実が知れ渡るべきではないかと思っているのです。
私自身は、使わないに越したことはないと思っているので
抗ヒスタミン作用のある精油は
自宅や子どもには使わない方向で考えています。
ブログでたくさん勉強させていただいています。
これからもよろしくお願いいたします。』
ご質問ありがとうございます
まず質問者さんが言われているのは
てんかんの素因のある小児が抗ヒスタミン剤で痙攣発作が
誘発された例があるという事ですネ
経口摂取と皮膚塗布のリスクの差というものもあると思いますが
結論から言いますと、ユーカリレモンがてんかん発作には
関係ないとは思います。
しかしてんかん患者さんには使わない方良いと思います
まず、ユーカリレモンには抗ヒスタミン作用はなかったはずです。
テルペン系アルデヒド類のゲラニアール・ネラールという成分には
抗ヒスタミン作用がありますが、この成分を含む精油は
レモンユーカリではなく、レモングラスです。
そして、レモングラスはゲラニアール・ネラールを含むも
抗ヒスタミン作用を発揮しないようです
仮にレモングラスが抗ヒスタミン作用を発揮したとしても
ゲラニアール・ネラールの抗ヒスタミン作用は
ヒスタミン拮抗作用になります。
ヒスタミン拮抗作用とは、ざっくりと説明しますと
ヒスタミンと形が似ていて、ヒスタミン受容体にヒスタミンが
入る前に代わりに入っちゃうので、結果ヒスタミンの働きを
抑えれるという事です。
逆にヒスタミンの分泌が少ない時は促進を促すようです
抗ヒスタミン剤がてんかん発作を誘発するなら
ヒスタミンはてんかんに有効ではないかと考えた
岡山大学薬学部の亀井千晃教授が2004年10月に
ラットにヒスタミン拮抗薬を投与してんかんを抑える
効果があることを実験で確認したと発表しています。
だからと言って、レモングラスが
ヒスタミン発作を抑制する可能性があるとはいえません
安全性を確認し、経口薬を開発したいとも話していたようですが
そのような薬が開発されたかどうかは検索ではヒットしなかったです
まだまだ情報が乏しすぎますので
質問者さんが言われるように注意するに越した事はないと思います。
また、テルペン系アルデヒド類は成分の大きなくくりでは
てんかん患者さんに使ってはいけないケトン類と同じなので
なにかしらの因果関係はないとは言い切れないですよね
食欲抑制にはいいんですけどねぇ(^_^;)
※メディカルアロマテラピーを利用するためには、精油の基本的な性質・効能に関する理論を
理解することが大切です。 また、肌につけるレシピはパッチテストは忘れずに!
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