彼はディズニーランドでずっと時間を気にしていました。
それは私もハッキリと感じました。
普通に考えて、男性の友達とパーティーなんておかしいと思いました。
パーティーを断る為に電話をすると、6時に一旦外へ。
悲しかったです。
だって外に出る時点で帰るんですよね。
やっぱりこれは不倫なんでしょうね。
当たり前だ、と言われるかもしれませんが、
本当に違うと思っていました。
彼は私の目の前で、インド人の友達に電話をしていました。
ヒンディー語での会話。
「友達みんな待ってる。
やっぱり行かなきゃ。」
「じゃあ私の連絡先を消して。」
「それは嫌だ。」
「消して!
私はもう苦しい思いはうんざりなの!
ずっと主人にめちゃくちゃにされて、
ようやく解放できたら、
今度はあなたといて悲しい思いをする!」
彼のスマホの奪い合い。
何故か彼は急に泣きました。
「僕だってあなたと一緒にいたいよ。
奥さんのとこにいても、嫌な思いをする。」
「あなたと奥さんなんてただのバカだよ。
好きでもないのにビザの為の結婚で、
それで不幸なんて。
私は大切だった主人がアルコール依存性になって、
地獄みたいにめちゃくちゃになって、
でも子供を必死に育ててる。」
=いや、ただのバカは私ですね。
こんなバカなやりとりを30分くらいして、
泣いて、
「…もう消して。」
「…わかった。」
「電話番号だけじゃなく、残っている履歴とメッセージのやり取りも消して。」
「…これは僕のスマホだよ。
僕が決める。」
「バカなこと言わないで消して。」
「…わかった。」
私の連絡先を消してもらい、
動き出す車。
そして…私は橋の上の渋滞で、
車から下りました。
彼は車を止めて、
慌てて追いかけてきました。
手をつかまれましたが、
離してと叫ぶと、
後ろの車の中から、
男性が
「大丈夫ですか!?警察呼びましょうか!」
痛すぎるアラフォー不倫カップル。
彼は車に戻りました。
私は逆走して歩きました。
橋を下りると、タクシーがいたので捕まえ、
彼と同じ方向へ。
すると反対車線に彼の車が…!
とっさにしゃがみました。
彼の顔などは確認できませんでした。
タクシーは渋滞で、
全く進まず、
別の最寄駅で下ろしてもらいました。
舞浜から1駅なのに、2500円。
もったいなかったですね
私は駅から子供たちに電話をしました。
「早く帰れそうだから、ご飯食べないで。」
「まだ食べてないよ、ゲームしてた。」
「ラーメンを食べに行こう。近くになったらまた電話するからラーメン屋さんで待ち合わせね。」
スッキリした気持ち60%と、
とても悲しい気持ち40%。
でもまだ間に合う、
彼のことはすぐ忘れられる。
それからちょうどいい時間に子供たちに電話したのに、
何故かなかなかラーメン屋さんに来ない子供たち。
私はテーブル席に座り、
気まずかったので先に自分のラーメンを頼みました。
ラーメンを見ると、何故か一気に胃がもたれました。
しかし気を紛らわしたくて、
無理矢理食べました。
ラーメンを食べながら、
涙がポロポロこぼれてきました。
母親なのに、彼氏なんか作って浮かれたバカな私。
幸せを味わいたくて、
でもとても悲しい思いをして…
何だか恥ずかしくて、
みじめで、
情けない。
かわいい子供がいるんだから、
母親でいなきゃいけないのに。