入院中、ひょっこり看護師長さんが、病室に訪ねにきてくれた。

「大丈夫かい?」

と優しく声をかけてくれ、「今の職場の人には全く知らせてないから秘密だよ」と、自分も私ぐらいの歳に病気をして(同じ病気ではないけれど)3人息子が居て…など等、私のことをとても心配して親身に接してくれた。


なんだか…そしたら、今まで、努めて平静を装うように頑張っていた壁が崩れてしまい、涙腺崩壊…優しい言葉、改めて思う自分の境遇、家族のこと…いろんな感情がゴチャ混ぜになって、病室で声を押し殺して泣きじゃくってしまった。(個室ではないので大声は出せない)


癌と宣告されてから、そのうちに、どこかの時点で「ひどい酷い残酷な夢でした」って目が覚めないかなぁって淡く思ってしまう時もあった。しかし、当然のことながら覚めるわけはなく…癌になってしまった現実はどこまでも現実だった。




面会禁止で会えないので、病院外までお見舞いにきてくれた家族。病室の窓から小さく見えた夫と子供達、とっても嬉しいお見舞いだった。




こちらは↓夫が下から私を撮った写真…
心霊写真?亡霊のようで、笑ってしまった。